2017.10.05 イベント

したのやムラで見た星は… 5千年前の夜空をプラネタリウムで投影

多摩六都科学館、西東京市の協力で

 

世界で最も多くの星を映せるとしてギネス認定されたプラネタリウムを持つ多摩六都科学館で、5000年前の下野谷遺跡(西東京市)から見上げた星空が再現される。星空は今も昔も変わらないのでは? と思いがちだが、意外な事実を教えてくれる同館オリジナル番組。投影は6日(金)から。

 

番組は、同館がある現在の西東京市からスタート。冒頭で同市の国指定史跡・下野谷遺跡が紹介され、人々が生活をしていた5000年前に一気にタイムスリップする。

 

当時の生活がリアルに再現されたこの映像は、同市が制作したVR(バーチャル・リアリティ)映像を活用したもの。180度見渡せる全周天の大型ドームに5000年前の“したのやムラ”が投影されるのは、今回の見どころの一つだ。

 

やがて日は暮れ、辺りは夜に――。世界第4位の大きさを誇る大型ドームには、周囲に一切明かりのない、5000年前の圧倒的な星空が広がる。

 

まず目をみはるのは現代とは比べものにならないほどの天の川の濃さ。さらに番組では、それだけではない現代との星空の違いが紹介される。ヒントとなるのは北極星の位置。現代の多摩北部からは望めない南十字星も姿を現すが、その理由はなんと――。

 

「プラネタリウムではよくあるテーマなのですが、地元の下野谷遺跡と組み合わせることでより関心が湧くように工夫しました」

 

そう話すのは、番組を企画・制作した同館の齋藤正晴さん。齋藤さんは「天文に興味のある人なら、すぐピンとくる内容」と話すが、鑑賞して驚く人は少なくないはずだ。

 

ちなみに、齋藤さんいわく5000年という単位は星の世界では「一瞬」とのこと。星の動きは周期で計算することができ、同館のプラネタリウムでは、過去・未来の何万年先までボタン一つで再現することができる。

 

同番組は、同館スタッフによる生解説で投影。7人が交替制で解説しており、その一人でもある齋藤さんは「お子さんが多い回や、大人が多い回など、客席の様子に合わせてトーク内容を変えています。臨機応変に中身を変えられるのが生解説の醍醐味。ぜひ、何回でも足をお運びください」と話している。投影は午後3時50分~(10月・11月の水・土・日曜日は1時10分~も投影)。観覧付入館料1000円(4歳~高校生400円)。詳しくは同館(042・469・6100)へ。

 

なお、市が作成したVR映像「VR下野谷縄文ミュージアム」のアプリは無料で配信されている。https://www.shitanoya-jomongate.jpでダウンロードできる。

 

[関連リンク]

多摩六都科学館 http://www.tamarokuto.or.jp/