2018.02.09 西東京市

ママが落ち着ける場所をママの手で「西東京こそだてひろば ぽっぽ」

<子育て、ヨーイドン!>

時折、ママの様子が気になって様子を見にくる子どもたちの姿も……

 

「西東京こそだてひろば ぽっぽ」は、田無や東伏見で活動している子育て支援団体です。0〜6歳の親子や妊婦の方を対象に、月に1~4回、読み聞かせや手遊び、工作、親子ランチ、スタッフによるアロマハンドリフレクソロジーなどを行う「子育て広場」を開催。ほかにも、識者を招いての子育て講習会や、クリスマス会、入園準備ミシン企画、ぽっぽまつりなどのイベントを開いています。

 

代表を務めるのは、自身も一児のママである市川あつこさん。子どもが2歳の頃に西東京市に引っ越してきましたが、当時は知人がいないことによる孤立感を感じていた、と話します。

 

「日頃の悩みや不安なことを話せる相手が、身近にいないというのは、心細いもの。自治体や保育園などが運営する子育て支援施設は、とても楽しく過ごせる場所でもありますが、大衆の中の孤独を感じてしまう人もいるのだと、周りのママさんと話していてわかったんです。だったら、乳幼児の親子やプレママが気軽に遊びに来られて、落ち着ける場所を自分たちでつくろうと。選択肢は、一つでも多いほうがいいですよね」

 

代表の市川さん

 

そうして、2013年に任意団体を発足。現在、運営スタッフとして携わっているメンバーの中には、かつて参加者としてぽっぽひろばに遊びに来ていた人の姿も……。

 

「子どもが対象年齢から外れてしまい、会に参加できないのがさびしいと運営スタッフになるママもいます」

 

乳幼児を育てるママの気持ちがわかる運営スタッフがいるのは、ママにとっては心強いポイントの一つ。「育児のお話会」を取材した際、運営スタッフが子どもたちの面倒を見ることで、ママたちは講師の話を集中して聞くことができていました。

 

ぽっぽのスタッフと遊ぶ参加者の子どもたち

 

「スタッフ自身、まだまだ子育て中のママであることに変わりはありません。だからこそ、参加してくれた方たちと友だちのように仲良くなり、会話を楽しめるのはストレス発散でもあり、学びの機会にもなっているんですよ」と市川さんは話します。

 

会の終わりには、参加者とスタッフで、各々が持参した昼食をもぐもぐ。食卓を囲むことで、会話が弾み、距離が一気に縮まるのだそうです。子育ての悩みやよろこびを共有し、おすすめの町の飲食店の情報を交換するなど、終始賑やかで楽しそうな時間が流れていたのは、運営スタッフが、子育て中のママの気持ちを理解しているからこそなのでしょう。

 

最後はみんなでランチをしながら会話に花を咲かせます

 

会場内のおもちゃで遊ぶ参加者の子どもたち

 

<団体情報>

西東京こそだてひろば ぽっぽ

http://poppo.kids.coocan.jp

 

「西東京こそだてひろば ぽっぽ」では、2月8日(木)、22日(木)、3月5日(月)に「特別ひろば ソーイングぽっぽ」を開催(※要予約)します。幼稚園の入園前に用意しなければならない、上履き入れや体操着袋を仕上げる絶好のチャンス。ミシンが家にない方や、裁縫が苦手だという方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。詳細は上記リンクの団体HPから。

 

<編集者の一言>

 

「『雰囲気がいい』っていうのは、こういうことなんだな」と感じた取材でした。取材した「育児のお話会」に訪れた親子は6組。つまり、乳幼児の子どもが6人います。加えて、運営スタッフのお子さんも何人かいたのですが、子どもがほとんど泣いていなかったのです。ママさんが講師の話に夢中になっているにも関わらず、です。

 

乳幼児の子どもというのは、思い通りにならないとすぐに泣いてしまうものですが、それは乳幼児の子育てを経験した運営スタッフの手腕があってこそ。会場には、おもちゃやボールプールなどが用意されているのですが、おもちゃの力に任せることなく、運営スタッフが積極的に子どもたちの見守りをしていたのが印象的でした。これなら、ママさんたちも息抜きになるはずです。何より、安心できますよね。

 

昼食では、手作りの弁当を持参するママや、コンビニで買ったパンを食べるママなど、さまざま。競うようにこだわりの弁当を持ち寄るのではなく、これまでの会を通じて築いたであろう、「他人を尊重し、ありのままでいられる居心地の良さ」を感じました。何より、ご飯を食べながらお喋りを楽しむママたちの笑顔が印象的でした。

 

「きっと、この人たちの中から、新しく運営スタッフになるママも出てくるんだろうな」と思いながら、微笑ましい気持ちで会場を後にした石川なのでした。