2018.05.23 この町この人

[この町この人]絵が教えてくれた“地域の魅力” 洋画家 加藤 正三郎さん(東久留米市在住)

<この町この人>

風景画をメインにする洋画家。ヨーロッパの風景にこだわってきたが、3年ほど前から、地元の風景をテーマにするようになった。東久留米の風景にこだわった個展を、31日(木)から6月3日(日)まで成美教育文化会館で開催する。

 

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 東久留米市に暮らして40年になるという加藤正三郎さんが、絵を本格的に描き出したのは、30代後半から。20代で小学校教諭になり全教科を教えるなかで、図工の指導法を模索しているうちに絵の面白さに魅せられていった、という。

 

「絵は誰でも描けるという半面,絵画として極めるのは難しい。自分で自分の世界を作り上げていく面白さを感じました」

 

間もなく、同僚の勧めもあり、教職員を対象にした美術展に出品。数作品で受賞し、自信を深めた。55歳の時に初の個展を開催。定年2年前に早期退職して絵を専門にするようになった。 

 

「人間の運命はいつどうなるか分かりません。最後は、『やりたいときにやりたいことをやろう』と決断しました」
 ほどなく、絵画教室「風景・水彩スケッチの会」を主宰。近隣の人に絵を指導するなかで、地元の風景にも目を向けていった。

 

テーマを探すときに気になるのは、武蔵野の原風景や、かつての名残がある場所。東久留米の水と緑はもとより、玉川上水、旧東大農場、田無の宿場町……。心に留まる風景を見つけたら、立ったまま15~30分でスケッチをするのがスタイルだ。

 

「身近な風景の素晴らしさを見逃している方が少なくありません。絵を通してちょっとほっとしたり、地元の魅力を再発見してみてほしいですね」

 

◆かとう・しょうざぶろう 1948年墨田区出身。教職を経て画業に専念。絵画指導もしている。日本美術家連盟会員。
    

 

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加藤さんの個展「東久留米の自然と風景」展は、31日(木)から6月3日(日)の午前10時から午後5時(3日は4時)まで、成美教育文化会館(同市東本町8の14)で開かれる。油彩、水彩を約50点出品。詳しくは加藤さん(080・3006・3958)へ。

 

<リンク>

加藤 正三郎 アートギャラリー

成美教育文化会館

 

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