2018.10.24 コラム

 

 

 

 「元気なうちから考えたい 生前整理・遺品整理②」

 

生前整理・遺品整理について聞く、2回目。家族に迷惑をかけないための整理のポイントとは? 武蔵野地域を拠点に80年以上の歴史を持つ「田中葬祭」の田中友子さんに話をお聞きした。(以下、文・田中友子=田中葬祭)

 

 

  ◇  ◇  ◇

 

誰にでも訪れる「人生の旅立ち」と同じく、旅立ちの後には誰もが誰かに「遺品整理」でお世話になるときが訪れます。

 

 

そのことを分かっている多くの方が家族に向けて口にする言葉があります。

 

 

「お金は残すから、あとはよろしく頼みますね」の一言です。

 

 

 

■「お金を残す」では…

 

しかし、ことはそう単純ではありません。ご夫婦のお二人ともお亡くなりになられた場合、相続の手続きが終わるまで、家族は残されたお金に手をつけることができません。
 前号の一部にて、整理会社に頼るのも一つの手だとお伝えしましたが、その費用は、まずは家族の誰かが立て替えることになります。

 

 

このとき、子どもがお二人以上いるときは、誰が立て替えをするのかでもめるケースが少なからずあります。

 

 

さらに、実際に作業を行うとなったとき、誰がするのか、相続はどうなるのか、といったさまざまな要素が影響してきます。仮に立て替えを折半するとなっても、「あなたは家が近いから」と言われ、または自分から「家が近いからやっておくよ」という流れで頻繁に各種の手続きに出かけることになります。最初は不満はありませんが、月日と回数を重ねていくうちに、だんだんと不満を溜め込んでいきます。

 

 

一方で、「私は家が遠いから、ここに来るまでの交通費を負担してくれ」などと、逆側の不満も生じてくるでしょう。

 

 

最初は小さな不満が火種となり、遺品整理が先延ばしされていくケースは珍しくありません。そしてその末路は、空き家化です。 

 

 

 

■トラブルを防ぐ道

 

こうしたあまり良くないケースを回避するには、やはり、できるだけ今から少しずつ整理を始め、家族に負担がかからないようにすること、そして家族間の不満を生じさせる原因を作らないことです。「家族に負担をかけたくない」とお考えの方は、お金を残すのも大切ですが、まずは日常生活に支障がない程度で、周りをシンプルにしていくことがポイントとなります。

 

 

■よくある遺品

 

当社が提携している整理会社からの情報では、遺品の中で不用となった物の上位は下の表の通りです。思い当たる節はありませんか。私もありました。

 

 

     [よくある遺品]


1位  布団

2位   古びた衣類

3位   紙袋

4位  コンビニの箸など

5位  洗剤などの消耗品

6位  贈答品のタオル類

7位  贈答品の固形石鹸

8位  同種類の使いかけ調味料

9位    類似種の調理器具

10位     蛍光灯の替え

11位      傘

12位     漬けた梅干し

 

 

まずは表にある物から、少しずつ整理してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

■業者に頼む場合は?

 

最後に、それでも自分でやるのは大変であり、子どもに来てもらうのも申し訳ないとお思いの方へ、整理会社に頼んだ場合の料金の目安を付記しておきます。

 

 

物量や物の状態などにより異なりますが、目安としては3LDKで約20万円~です。

 

 

当社が提携する整理会社は、各専門の目利きの鑑定士を通し、買い取り分は作業費用から差し引くサービスを行っています。参考までに左記ご紹介します。

 

 

「e―デザインけやき企画」 042・345・0680

 

何かご不安がございましたら、整理会社または当社までご相談ください。

 


■田中友子さんプロフィール

武蔵野地域を拠点に80年以上の歴史を持つ葬祭業の老舗「田中葬祭株式会社」で、エンディングライフ総合プログラム事業部プロデューサーを務める。田中葬祭は365日・24時間受付。生前予約、事前相談なども随時行っており、最近はエンディングノートの書き方などのセミナーにも力を入れている。
田中葬祭=042・461・1156 本社は西東京市田無町4-18-9 http://www.tanashi-tanaka.com/