2017.01.01 コラム

 

 

 

[連載4回目 (5回連載)]

地域の人が学校に入る意義

文・西原みどり (「西東京子ども放課後カフェ」)

 

 

さて、前号で紹介したように、西東京市内で中学校での「放課後カフェ」が少しずつ広まっています。

 

この「カフェ」は、中学生たちにとって、「学校~帰宅して家での日常」の隙間に位置する「ホッとできる空間」であってほしい、と願って実施されています。

 

夏は冷えたカルピスやスポーツ飲料が大人気。駆けつけ一杯で、ついお代わりが欲しくなる様子。一方、冬場は温かくて甘いミルクティーが大人気。寒い廊下からミルクティーめざしてやって来ます。もちろん無料。資金は育成会の活動費や各種助成金、寄付で賄っています。

 

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こんなふうに、地域の大人たちが学校に入って活動していますが、かつて学校は、地域社会から門を閉ざした時期がありました。

 

悪意を持った不審者の侵入事件が多発。校内で子どもが傷つけられる事件も起き、不審者から子どもを守るために、校門は閉ざされ、校庭の使用なども厳しく規制されました。学校は自らの手で児童生徒を守ろうとしたのです。

 

しかし、登下校の安全や地域の中での見守りなど、学校だけでは及ばない部分もあり、近年では学校は地域に開かれつつあります。

 

何より、大災害が起きたときは、学校は地域の避難所の拠点です。避難所を運営する必要があり、市の各種の地域づくりも学校区中心にまとめられます。市政にとって、地域社会にとって、学校は実に重要な役割を持っているのです。

 

そんな経過を思いながら、「カフェ」の準備で校内を移動したり、どこかの部に飲料を差し入れしようと校内をめぐります。「みんなちゃんと楽しく過ごしているかな」「先生の目の届かないところに問題はないかな」。そんなふうに、自然な形で大人が子どもを見守っていくことは貴重なことではないでしょうか。子どもの様子を感じる時間としても、災害時に避難所となる学校を地域の人間がきちんと知るという意味でも。

(続く)

 

■西原みどり

西東京市主任児童委員、西東京市青少年問題協議会委員、吹奏楽団ウインズパストラーレ代表

西原みどりさん

投稿者の西原みどりさん

 

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