2017.01.01 コラム

 

 

 

[連載2回目 (5回連載)]

学校がキーになる

    文・西原みどり (「西東京子ども放課後カフェ」  )

 

 

前号で、西東京市市民協働推進センター「ゆめこらぼ」主催の「まちづくり円卓会議」の場で、「子どもの声に向き合うために~今、私たちにできること」をテーマに話し合いが行われたことをお伝えしました。

 

実はその会議でも、まず挙がったのは、「地域の中に子どもの姿が見えない」「特に中学生は学校と家庭の往復でどんな問題を抱えているかわかりにくい」といった声でした。

 

そして結論。

 

「いちばん子どものことをよく知っているのは学校だ!」ということでした。

 

自分の子育てを振り返ってみても、もしかしたら私たちは、これまで長い間、いろいろな問題を学校に預けっぱなしできていたのかもしれません。「学校の先生は子どもと長い時間を共にし、親の顔も知っている」「学校は教科指導のほかに子どもの家庭環境まで整え指導する必要があり、学校の先生こそがすべての問題のキーなんだ」と。

 

同じことは子どもの側にもいえるでしょう。家庭と学校の往復の生活で、彼らの世界は「家庭」と「学校」――特にクラスメートと部活の仲間で構成されてしまいがちです。365日そこで生活をするという、ある意味閉ざされた空間で生きる毎日です。そう、圧倒的に子どもの視野は限られているのです。

 

このような閉塞性を打ち破るべく、第三者が「家庭~学校」の中に入っていくことは可能でしょうか? 

この答えを出してくれたのは、ある悲しいできごとでした。

 

都内の中学生が自らの命を絶ったのです。

 

いろいろな悩みがあったことを、その厳しい環境に周りは気づいてあげることができなかったのです。

 

この事実に思いを馳せた一人の父親が中心となって、もっと身近に子どもの声をきく機会をつくりたい、日常のなかで子どもたちと交流をもちたい、という思いで、一つの試みを始めました。

 

それが、中学校内で開く「放課後カフェ」だったのです。

(続く)

 

■西原みどり

西東京市主任児童委員、西東京市青少年問題協議会委員、吹奏楽団ウインズパストラーレ代表

西原みどりさん
コラム投稿者の西原みどりさん

 

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