本文へスキップ

タウン通信は北多摩エリア(西東京市・東久留米市・小平市東部・新座市一部)、所沢エリアで発行している地域情報紙です。


所沢〜西東京の地域情報を発信

NEWスポーツ スラックライン

曲芸師  急増中 !?
市内で“綱渡り”がブームの兆し

 最近、所沢の町で不思議な光景を見かけないだろうか。人が、木と木の間に張られた綱の上を歩いたり、飛び跳ねたり……。それは曲芸ではなく、れっきとしたスポーツだ。世界で人気急上昇、その名も「スラックライン」。

 休日の昼下がり、所沢航空記念公園の一角に集まる人だかりを発見した。視線の先には木と木の間に張られた幅5センチほどのラインの上で、飛び跳ねる人たちの姿がある。何の支えもなくラインに立ち、その弾力を利用して足で、胸で、お尻で飛び跳ねる。時には空中で体を回転させるなどの激しいパフォーマンスも見せていた。
    ◇  ◇
 彼らは所沢や川越などを拠点に活動するスラックラインのチーム「ISC」のメンバー。30人ほどが所属しており、週に1、2回集まっている。ISCのユニークな点は年齢層の高さ。40代が中心メンバーで、50代も2人いる。一見すると若者のスポーツというイメージだが、実は老若男女問わず楽しめる競技だ。
 ISC発足のきっかけは、中心メンバーの1人が海外でスラックライン用のラインを見つけてきたことだった。その発祥には諸説あるが、1960年代にアメリカのヨセミテ国立公園で、クライマーたちが使い古したロープなどで遊んだのが始まりだとか。その高いエンターテイメント性とどこでもできる気軽さから、現在ではアメリカ、ドイツ、イタリア、オーストリアなどを中心に世界的に広まりつつある。日本国内でもバランストレーニングの観点から、スポーツジムなどにも普及。特に今年は、愛知県碧南市がスラックライン用のコースを整備し「スラックラインパーク」を完成しており、ますます認知度が高まっている。

 スラックラインは人をつなぐライン

 気軽さ、健康、エンターテイメント性などスラックラインの特徴は数あれど、真の魅力は人とのつながりを構築できることにあるという。パフォーマーの周りを和やかに取り囲むメンバーたち。さらに、道行く人も立ち止まり声援を送る。飛び入り参加する人も多
い。取材時も、子連れの主婦が「とても面白そう」と、その場でチャレンジしていた。
 ISCでは特に年齢層が幅広いため、さまざまな仲間ができるのも特徴。上達のコツをメンバーの山口敬彦さんは「遊びの中で楽しみながらいろいろチャレンジすることです」と話す。
 自然の中で生まれたスポーツだけに、環境への配慮も欠かさない。木を極力傷めないように、必ず専用の保護シートを巻く。楽しむための環境作りには余念がない。競技の性質上危険を伴う場合があるため、激しいパフォーマンスを行う時は各自プロテクターなどを装着し、安全性を確保している。古参メンバーの1人MASAZOOOさんは「青空の下で季節の変化を感じながら、仲間と一緒に汗をかくのはとても気持ちがいいです。私はスラックラインを“人と人をつなぐライン”だと思っています」と話していた。
 ISCに関して詳しくは山口さん(TEL090・6152・7846)へ。

(取材記者:堀部晨)


バナースペース