学生考案パスタが市販 地元のポポラマーマ、7月末まで

自由学園(東久留米市)の最高学部(=大学)の学生たちが開発にかかわった2種のパスタが、同校OBが創業したゆであげ生パスタ専門店「ポポラマーマ」の4店で7月31日まで販売されています。

こだわったのは、東久留米の柳久保小麦と三陸産の「ワカメ」。商品にかけた思いとは――?

(※編集部注 販売は終了していますが、地域情報として掲載を継続しています)

自由学園最高学部では、さまざまなメニューを考案。ワカメ入りのパンや、バタービール風アイスクリームなども。考案したワカメのメニューは、十三浜との交流で生まれた本『三陸わかめと昆布 浜とまちのレシピ80』(婦人之友社)にも紹介されている。写真は左から須山さん、石塚さん、栗田さん、松本さん。それぞれ商品を手に、同学園で

 

「ゆずこしょうソース」と「和風豆乳クリームソース」の2種類

今回作られたパスタメニューは、「ゆずこしょうソース」と「和風豆乳クリームソース」の2種類です。

どちらもワカメに合うことを念頭に考案されました。

開発にかかわったのは、最高学部2年生の石塚隆雅さん、栗田萌々子さん、須山琴美さん、松本紗季さんの4人です。

きっかけは、同校が、地元の柳久保小麦と宮城県石巻市十三浜産のワカメを活用した学生考案のメニューを作りたいと、同校OBが創業したポポラマーマに相談したこと。同社はちょうど低糖質パスタを開発したところで、一気に企画が進みました。

ゆずこしょうソース

和風豆乳クリームソース

 

ワカメは「十三浜」産にこだわる。そのワケは…

食材を十三浜産のワカメにこだわったのは、同校が婦人之友社、全国友の会と共に同地の漁家と交流を続けてきていたからです。

復興支援として始まり、特に男子部高等科生は年に数度同地を訪れています。

ワカメの種付けから刈り取り、塩蔵加工まで手伝っており、漁船の同乗経験もある石塚さんは「十三浜のワカメは肉厚で歯ごたえがあり、本当においしい。このワカメをいろいろな料理で味わってほしいです」と愛着を口にします。

ワカメのタネ(種苗)を付けた養殖ロープを海に投下する生徒たち(写真:自由学園提供)

 

東久留米の名物・「柳久保小麦」も使用

今回のメニュー開発においては、ワカメが際立つ彩りや味付けのバランスなどにこだわりました。

なお、パスタの麺は柳久保小麦のふすまを練り込んだことで、同社の従来のパスタに比べ、糖質は38%、カロリーは100キロカロリーほどカットされています。

また、食物繊維は一日の必要量を上回る約27グラムほど含みます。

 

持ち帰りセットも販売 税別800円

メニューはポポラマーマの東久留米店・ひばりヶ丘店で提供され、持ち帰り用セットも販売されています。

麺・ソースセットで税別800円。

また、保谷店・清瀬店を含む計4店で、パスタのみ低糖質へ変更できます。持ち帰り用も販売中。

詳しくは自由学園広報本部(042・428・2122)へ。

 

自由学園

ポポラマーマ

 

編集部おすすめ

1

新春万福 2024年は十二支でいえば辰(たつ)年であり、九星でいえば三碧木星(さんぺきもくせい)年。 「辰(=龍)」は十二支のなかで唯一架空の動物で、それは雲をおこし、雨を降らせるという、天がける存在 ...

2

初詣はどこに行く? 地域メディア視点で、北多摩5市(西東京・小平・東村山・東久留米・清瀬)の初詣先をご紹介。他エリアの有名どころには目もくれず、「地元」にこだわって選定しています。もっとあるよーの声も ...

3

小平市長と対談 「地域での体験の機会増やしたい」 FC東京などで活躍した元Jリーガーで、現在、同クラブのスカウトを務める吉本一謙さんが、1日、小平市教育委員会委員に就任した。吉本さんは小平市出身で、現 ...

4

1923(大正12)年9月1日発生の関東大震災から100年。本紙では、旧田無市・旧保谷市(ともに西東京市)、東久留米市、小平市の市史をもとに、「そのときの地域」を探った。  * * * 各市の市史から ...

Copyright© タウン通信 , 2024 All Rights Reserved.