安心して子どもを生める環境を――東久留米の女性ら、市に直訴

団体では初の請願 待機児童を考える会 in 東久留米

さる2月25日、東久留米市役所2階保育課で、同市並木克巳市長や同市議会議長に宛てた「待機児童解消のために認可保育所の増設を求める請願」などの請願や要望書が、待機児童を考える会in東久留米から市へ手渡されました。

2月25日に待機児童を抱える母親たちが集まり、東久留米市長や同市議会宛てに要望書などを提出した。写真は直接同市保育課に手渡す様子

 

これまで個人でこのような待機児童対策の請願が提出されたことはありましたが、同団体がまとまって提出するのは初めてのことです。

保護者14人が異議申立書を提出し、認可保育園が足りないことを市に訴えました。

今回行動に参加したのは、認可保育園に入所できなかった子の親のみならず、入所できた人も含めて総勢20人。皆、小さな子どもを抱えながらの参加となりました。

 

「2人目をやめようか…」の声も

同会の鴨志田芳美さんは手渡す際、「まともに働ける環境が整っておらず、自分のまわりでも『こんなに大変なら2人目はやめようか……』といった声がよく聞かれる。これは市にとっても大きな損失だと思うので、早急に対策をとって欲しい。ぜひ認可保育園の増設をお願いします」と話しました。

2月に各家庭に届いた同市の本年4月の保育所入所の一次結果では、1次募集の段階で受け入れ総数418人に対し、申込者は611人。単純計算で193人が入所できないことになります。

 

「認可保育園」に入れたい

訴えに参加した加藤朋子さんは「ひとまず今回は認可保育園ではないところに入所することになったが、少なくとも認可保育園の倍以上は費用がかかり経済的負担が大きい。安心して任せられるかという不安もあります」と現状を語りました。

同市の並木市長は待機児童について「喫緊の課題」としており、これまで同市では「公立みなみ保育園」(公設民営園)を開園して定員の拡大を図るなどの対策を行っています。

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