今年8月、よしもとクリエイティブ・エージェンシー企画の、高校生の漫才日本一を決定する「ハイスクール漫才2015 H-1甲子園」で、小平西高校に通う松尾裕人さん、矢島裕也さんによるコンビ「パンケーキ」が、全国約500組・1000人の頂点に立ちました。
生年月日がまったく一緒!
二人が出会ったのは高校に入ってからですが、生年月日が1998年の9月25日と全く一緒で、運命的なものを感じたといいます。
二人は普段は水泳部に所属。現在、矢島さんは部長を兼務しながら、お笑いにも打ち込んでいます。
その水泳部の先輩から、昨年の文化祭の際に「何か面白いことをやってくれ」と頼まれ、結成したのが漫才コンビ「パンケーキ」です。
滑舌の悪さを笑いに
すぐ解散するつもりだったため、名前は適当に付けたそうですが、次第に人に喜んでもらえる“笑い”の魅力にのめり込んでいきました。今では毎月4~5分程度のネタを必ず1本は作り、ライブなどで披露しています。
ネタは「松尾の滑舌が悪いので、それをいじらせてもらってます」とツッコミの矢島さん。
大御所から「完成度が高い」の評価
お互いの両親も見に来てくれた「高校生のお笑いの甲子園」。
大舞台での怖さはもちろんあったものの、決勝では開き直ってのびのびできたといいます。
そのせいか、評価では、あのオール阪神・巨人の巨人師匠に「完成度が高い」との言葉ももらいました。
「あのステージでのアドレナリンの出方は異常でした。終わったとき、しばらく手の震えが止まらなかった」と二人。
約1000人の頂点に立った感想は、「実感が湧かない。今でも“そんなわけないだろ!”という感じです」(矢島さん)。
ネタ作りを担当している松尾さんは、「目標はM-1や、THE MANZAIに出ること。そして、自分たちしかできないようなネタを作り続け、息の長い芸人になりたい」と将来の夢を語ってくれました。