WEB講演は有効なのか

街かど診療室

保谷伊藤眼科・伊藤勇院長のコラム

 

昨今のコロナ禍で、皆さんの苦労は多岐にわたっていると思います。

自粛期間を通じて私たちの生活様式は一変してしまいました。

私の場合は、大好きな蕎麦屋に行くことが憚られ、遠出してその土地の名産を味わい、史跡を見ることが今年は一切できていません。しかし、天変地異と同じく、自然界が人間の通り道に立ちはだかっていると考え、今やれることをするしかないとも考えています。

 

軽い気持ちで動画を見始めた結果…

先日、講演予定の学会がWEB講演となり、講演内容を動画でナレーションを入れて送信しました。

いつもはスライドを作成し、話のキーポイントを覚書しておいて講演に臨むのですが、今回は自分の作成したスライドや動画をじっくり見ながらマイクに向かって話をし、撮り直したり編集したりで通常の倍以上の時間が必要でした。

投稿して一段落で、目に見えての動きはないので、そのまま油断すると放置しそうになりますが、期間中の学会ホームページに入ってみると……

普段は聞きたい講演が重なると、迷った揚げ句、知っている内容と思われる講演をパスしてトピックなほうに向かったりしますが、今回はすべての講演がスライド、動画で見ることができ、夕食後に見始めた数々のWEB講演は、気づくと朝の薄明かりに愕然とするほど夢中で見ていました。

じっくりと作り込まれている内容の講演が多く、こんな表現は面白い、これは知らなかった、こんな落とし穴があるのか、この方法は使える、などなど、通常の学会の何倍も勉強した感が強かったです。

 

コミュニケーションの仕方の変化も感じつつ

質問もWEB上でメールという形でできるようですが、いまいち勇気がなく見ているだけで終わりました。

普段の学会であれば、演者の先生に駆け寄って自分の経験と質問内容をすり合わせ、どのような理論がそこにあるかを図々しく聞き出すのですが。また、質問されれば、自分の考えを話し、意見を聞いて修正も加えます。人を介して気になる先生と食事まですることもあり、会話を楽しむのですが、この手法はもはやできなくなってしまうのかもしれません。

価値観が大きく変わる過渡期に、好きなこと、残念なこともひっくるめて自分を変えていくしかないと思います。

 

プロフィール

伊藤 勇

「保谷伊藤眼科」院長。大学病院で最先端の眼科医療に携わった後、同院を開業。白内障等の日帰り手術のほか、網膜硝子体疾患手術、緑内障手術、眼科一般診療などを幅広く行っている。公式ホームページ:http://www.itoganka.com/

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