西武国分寺線鷹の台駅を西側の改札から出て、玉川上水沿いの緑を楽しみながら20分ほど歩くと、アーティストやデザイナーを目指す多くの学生たちが学ぶ武蔵野美術大学・鷹の台キャンパス(小川町1の736)があります。
毎年秋に学園祭として盛大に行われる「芸術祭」や、学生たちの作品が近くの空き地や公共施設、公園で展示される野外彫刻展「アートサイト」などで鷹の台駅周辺の人たちにはすっかりおなじみの同大学ですが、だれでも気軽に見ることができる美術館があることは意外に知られていません。
ご近所だけど、本格派。
「武蔵野美術大学 美術館・図書館」は1967年、同大学の美術資料図書館として開館。2010年3月に新図書館が完成。11年6月に美術館の改装が完了。「美術館・図書館」と名称を変更し、リニューアルして今に至ります。
美術館を含めた同大学のキャンパスの施設の設計は、銀座のソニービルや東京芸術劇場を手掛けた芦原義信さんであったり、新図書館のデザインについては日本を代表する建築家である藤本壮介さんが手掛けたこともあり、国内だけでなく海外からも施設の見学に来る人がいるそうです。
国内外のポスター、名作チェアなど4万点を収蔵
同美術館の収蔵品で特徴的なのは、近代の名作と呼ばれる椅子約350点。また19世紀後半から現代に至るまでの国内外のポスターなど約3万点を含め、合計約4万点におよびます。
美術館では現在、「ポピュラー音楽の世紀 中村とうようコレクションでたどる20世紀大衆音楽のダイナミズム」、「絵の始まり 絵の終わり―下絵と本画の物語」、「近代日本彫刻展―A Study of Modern Japanese Sculpture」という3つの企画展が8月16日(日)まで開催中。
開催期間中は、それぞれの企画展にちなんだシンポジウムやトークセッション、ライブパフォーマンスなど、盛りだくさんのイベントを無料で楽しめます。
開館時間は月曜から土曜までの午前10時から午後6時(土曜は5時)まで。日曜、祝日休館。入館料無料。
(※編集部注 イベントは終了していますが、地域情報として掲載を継続しています)
詳しくは同大学美術館・図書館(042・342・6003)へ。