本稿を書いているのは3月末。今号が出る3日には、新元号の話題がメディアを騒がせていることだろう。
何となく祝賀ムードがあり、10連休も控えて、浮き立つ感じがあるが、仕事を抱える方々はそう気楽でもいられまい。どんな業種も、長い休みに多かれ少なかれ影響を受ける。
さて、本紙の場合は、発行日の悩みが発生した。これまでゴールデンウイークの連休中は休刊してきたが、何の巡り合わせか、今年は5月1日が水曜日。水曜日発行の本紙にとって、元号の切り替えの日が、ちょうど発行日と重なる。これは出したい。出すべきではないか!
というわけで、一人興奮し、「祝新元号・特集号」の企画書まで作って広告を募ったが、スポンサーからの返答はなかなか厳しかった。
「ウチも休むから、広告を出しても問い合わせに応じられない」
「そもそも、出かける人が多くて、あまり読まれないんじゃないの?」
……なるほど、それはそうかもしれない。
というわけで断腸の思いで休刊を決定。5月は8日(水)から発行します。
それならいっそ我が家も出かけるか! と気を取り直したが、今からではどの宿も取れそうもない。とほほ。
(2019年4月3日号・本紙掲載分から転載)
株式会社タウン通信代表取締役。地域紙「タウン通信」を多摩北部で約10万部発行、ウェブサイトでも地域情報を発信する。著書に
『議会は踊る、されど進む〜民主主義の崩壊と再生』(ころから)、
『中高生からの選挙入門』(ぺりかん社)、
『起業家という生き方』(同、共著)、
『スポーツで働く』(同、共著)、
『市役所で働く人たち』(同)がある。
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谷 隆一