武蔵野美術大学 美術館で「山本直彰展」と「十時啓悦展」同時開催

武蔵野美術大学鷹の台キャンパス(小平市)内にある武蔵野美術大学 美術館・図書館で、11月16日(月)から12月19日(土)まで、同大学教授が関わる2つの展覧会が同時開催されます。

 

代表作約20点と新作を展示 「山本直彰展」

一つは、造形学部日本画学科教授の山本直彰さんによる「Door is Ajar——ドアは開いているか 山本直彰展」です。

現代日本画を牽引する作家のひとりである山本さんは、これまで、伝統的な日本画の技法に根差しながらも、荒い筆致や緊張感のある構図などによって内面性の強い抽象的な心象世界を描いてきています。
受賞歴に、芸術選奨文部科学大臣賞、神奈川文化賞などがあります。

今回は、聖書、神話、小説などの物語を発想源とする代表作約20作に加え、「時間」を主題とした新作を展示します。

この展覧会は、山本さんの退任記念として開催されます。

《M氏夫妻の肖像》 1981 年 撮影:稲口俊太

 

木漆工芸家・十時啓悦さんの作品約80点 新作を中心に

もう一つは、造形学部工芸工業デザイン学科教授で木漆工芸家の十時啓悦(ととき・あきよし)さんの作品展「十時啓悦——樹木と漆と暮らし」です。

素地作りから漆塗りまですべて自分で行う十時さんによる、椀、皿、盆、酒器、花器、家具など、約80点を展示します。そのうち、約50点は新作です。

現代の暮らしの中で生きるものを作りたいという十時さんによる作品は、高価な素材は用いず、無駄のない手数とシンプルな仕上げで制作されているのが特徴です。

これまでに「日本クラフト展」の優秀賞受賞などがあり、また、旧白洲邸 武相荘(町田市)では白洲正子から制作を依頼された家具の展示などもされています。

なお、この展覧会は、十時さんの退任記念として開催されます。

《荒挽き朱塗大盛皿》 2020 年

 

さらに「所蔵品展」も 展覧会は無料で

なお、上記2展覧会に加え、期間中、「所蔵品展――ふたしかなデザイン」も開かれます。

椅子、花器、時計など実用性が優先されるプロダクトデザインにおいて、既成の価値観とは異なる視点からのデザインの意義を問い直す作品を紹介します。

上記の展覧会は、いずれも11月16日から12月19日までの開催で、入館は無料です。

美術館はキャンパス内にありますが、誰でも見学できます。

日曜休館。

詳しくは、武蔵野美術大学 美術館・図書館のイベントページご参照を(こちら)。

 ◎「Door is Ajar——ドアは開いているか 山本直彰展」

 ◎「十時啓悦——樹木と漆と暮らし」

 ◎「所蔵品展――ふたしかなデザイン」

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