体重について

在宅診療NOW

まつばらホームクリニック 松原清二院長のコラム

 

最近外食をしなくなり、週末は自宅で料理をするようになりました。

男の料理ですから、あまり経験がなく、家族においしいものを食べさせようと張り切り、ちょいちょい味見をして料理を作っているうちにドンドン体重が増えるようになりました。

妻には私のラジオ番組(FM西東京)での鼻息が気になるなどと言われたり、階段を上ると息があがるようになったりしました。

そこで日頃の運動不足を補うために、市販の家電を使って、足や腹筋を電気刺激するようにしたり、食事制限をしたりして、体重が2カ月で10キログラム近く落ち、身体がだいぶ楽になりました。

私のような中年世代では、肥満は生活習慣病や認知症、睡眠時無呼吸症候群に関係しているといわれています。

肥満か痩せかは、BMI(body mass index)で評価されます。
その計算式は下記です。

【体重(キログラム)÷身長(メートル)÷身長(メートル)】

この計算で、18.5以下は痩せ、18.5から25は基準範囲内、25以上は肥満と判断します。

ただし、生命予後との関連は、65歳未満の肥満と痩せはともに死亡率を上昇させるといわれていますが、65歳以上の高齢者になるとこの関連は希薄になり、85歳以上では、BMIが増加しても死亡率の増加はみられなくなるといわれています。むしろ痩せのほうが問題になります。

痩せの原因としては、生きるうえでの筋肉量の減少を指摘され、むしろ栄養状態の一指標としてとても大切です。

年代によって、同じ体重でも考え方が異なります。
月に1回程度は体重測定をして日頃の健康を意識することは有用だと思われます。

プロフィール

松原 清二

在宅療養支援診療所「まつばらホームクリニック」院長。東京医科大学卒業後、複数の病院勤務を経て、2015年5月に同院開院。西東京市を中心に、練馬区・東久留米市・武蔵野市・新座市などの一部地域を訪問診療で回っている。総合内科専門医、循環器内科医。日本循環器学会専門医、日本内科学会認定医、認知症専門医、認知症サポート医。公式ホームページ:まつばらホームクリニック

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