東久留米市の2021年度予算案 「次の10年に向けて」

東久留米市の2021年度予算案は、同年が「第5次長期総合計画」のスタート年ということもあり、「新型コロナウイルス感染症による困難を乗り越え、次の10年のまちの将来像の実現に向けた予算」と位置づけられた内容になっています。

その規模は、一般会計で約488億2000万円。前年度比2.3%増の過去最大規模となっています。

2021年度予算案について説明する東久留米市の並木克巳市長

 

ただし、予算規模が大きくなった要因は社会保障関係費の伸びなどによるもので、「あえて重点施策は設けず」に予算編成されています。

そのようななかでも、注目される事業としては、

◎ICT利活用推進事業

◎市民農園整備事業

◎図書館管理運営事業(中央図書館を含む全館の民間委託化)

◎デマンド型交通運行事業(くるぶー運行)

◎産後ケア事業(デイサービス集団型)

◎学習者用コンピュータ運用支援委託事業

◎学校マネジメント強化モデル事業

などがあります。

また、これまで7校で実施してきた「放課後子供教室」の好評を受け、10月には全校での本格的な実施を見込んでいます。

さらに、緑地保全優先度の高い対象地になっている柳窪天神社周辺及び黒目川源流域の一部の緑地の土地を購入し、緑地保全を図る予定でいます。

新型コロナウイルスの影響で市税が約5億5000万円ほど減る見込みで、今回、自治体の貯金といわれる財政調整基金を約10億6000万円取り崩す予定でいます。

財政調整基金の残高は並木克巳市政のもとで30億円以上(最大時は46億円)をキープしてきましたが、この取り崩しによって、約22億4000万円にまで減少することになります。

なお、特別会計を含めた予算総額は約700億15500万円で、前年度比1.7%増となっています。

3月議会の最終日は、3月26日の予定です。

記者発表での市長の説明の部分を抜粋して動画に編集しています。

動画(10分26秒)


 

2021/3/8

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