コロナで増えたペットに 不動産も対応しよう

2021年10月19日

不動産からできるまちづくりを考えるシリーズ。今回は、ペット対応物件について実情を探る。

この数回の連載で、コロナ禍により不動産の状況が様変わりしたことをお伝えしてきた。

しかし、まだ触れていないことで、忘れてはならない大きな変化がある。ペット事情だ。

現在、「ステイホーム」の影響で、イヌやネコを新たに飼う人が増えている。

ペットフード協会による全国調査では、2020年に新規に飼われたイヌは、約46万2000頭で前年比114%。ネコは48万3000頭で116%に上っている。増加傾向は今も続いていると見られる。

 

懸念される引っ越し難

こうした状況があるなか、不動産――特に賃貸物件に着目するとある問題点が浮かぶ。ペット可の賃貸の部屋が、ニーズに対して足りていないという問題だ。

この状況が解消されないと、特にすでにペットを飼ってしまっている人は、転居の際に住宅探しに難航することになってしまう。

もっとも、大家さんの目線になると、ペット不可にしたくなる理由はよく分かる。

ペットが同居することによって、
◎壁・床が傷つく
◎騒音問題が出る
◎共用部の汚れが激しくなる
◎動物アレルギーの人などに迷惑をかける
などの、好ましくない問題を抱えるのが目に見えているからだ。

ところが……。

「それは一昔前のこと。今は建築資材でいかようにも対応できます」
と指摘する人がいる。
ひばりヶ丘駅に隣接する「ERA LIXIL不動産ショップ・三成産業」の清水二郎さんだ。清水さんは、こう話す。

「『ペット対応』というと特別な感じがしますが、抗菌性や防音性の高い住まいは誰にとっても快適な空間です。少しリフォームするだけで住みやすくなり、空室率も下がりますよ」

ちなみに、そう話す清水さん自身も2匹を飼う愛犬家。「イヌはコミュニティを広げてくれます。町に必要な存在ですよ」と笑う。

物件を探している人、また、空室に悩む大家さんは、気軽にご相談を。

ERA LIXIL不動産ショップ・三成産業

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