チェルノブイリ報告会を開きます

猫 耳 南 風

太宰治文学賞作家 志賀泉さんコラム

 

唐突ですがイベントの告知です。チェルノブイリの旅で僕が撮影・編集した映画の上映と、旅の同行者である大石芳野氏のスライド・トークを開催します。

「『チェルノブイリ』から『フクシマ』へ」
日時 11月30日(木)午後6時~8時
場所  文藝春秋ビル新館5F(千代田区紀尾井町3番23号)日本文藝家協会会議室
資料代 1500円 ワンドリンク付き
申し込み 日本文藝家協会(TEL03・3265・9657 FAX03・5213・5672)。または、脱原発社会をめざす文学者の会(FAXのみ046・801・1749)
第1部 「『チェルノブイリの祈り』を巡る旅」上映(撮影・編集 志賀泉)
第2部 「フクシマとチェルノブイリ」スライド・トーク(撮影・トーク 大石芳野)

(※編集部注 イベントは終了していますが、コラム掲載を継続しています)

* * *

大石芳野氏は長年にわたり世界の紛争地を取材し、土門拳賞も受賞した日本屈指のフォトジャーナリスト。チェルノブイリでもフクシマでも、人間一人ひとりに正面から向き合いシャッターを押してきた人です。「国は違っても同じ人間」であることを実感させてくれる内容になると思います。

* * *

さて、僕の映画ですが、タイトルにある『チェルノブイリの祈り』は2015年ノーベル文学賞を受賞したスベトラーナ・アレクシェービッチ氏の代表作。原発事故に関わった人々の証言集ですが、哲学的な深みのある本です。

僕は自分の映像にこの本の言葉をちりばめ、「知る」のではなく「考える」映画にしました。とは言っても僕が作ったのですから、現地の人との交流を通じて心なごんだり、しんみりしたり、思わず笑っちゃったりと、楽しめる内容になっています。

平日の夕方じゃ行けないよという方、ご安心ください。西東京市での上映企画も着々進行中です(来年予定)。こちらは私の単独です。興味のある方は、ぜひ。

 

プロフィール

志賀 泉

小説家。代表作に『指の音楽』(筑摩書房)=太宰治文学賞受賞=、『無情の神が舞い降りる』(同)、『TSUNAMI』(同)がある。福島県南相馬市出身。福島第一原発事故後は故郷に思いを寄せて精力的に創作活動を続けている。ドキュメンタリー映画「原発被災地になった故郷への旅」(杉田このみ監督)では主演および共同制作。以前、小平市に暮らした縁から地域紙「タウン通信」でコラムを連載している。

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