現在進行形で急激に進んでいる住宅問題の一つに、「高齢者の住まい」がある。
ご承知の通り、日本の高齢化率は28・8%(内閣府「令和3年版高齢社会白書」)。長寿自体は喜ぶべきことだが、核家族化する現代では、課題が山積している。
心配な体調急変
やや古いデータだが、西東京市の2015年の高齢者世帯は34・3%に上っている。
単純に見て高齢者だけの暮らしが10軒に3軒もあるということだが、そのリスクは小さくない。特に心配されるのが、◎脳卒中などの急性疾患、◎室内での転倒骨折、◎認知症等に伴う火災、などだ。
これらは、孤独死などにもつながり、地域の問題といえる。
入居OKが増加
そうした社会状況があるなかで、急拡大しているサービスがある。高齢者見守りサービスだ。
多くはホームセキュリティ会社によるサービスだが、情報通信技術を活用した機器によるセンサー式のサービスなどもある。これなどは、プライバシーを守りながら、日々の安否確認が可能となっている。
同サービスに詳しく、管理物件でも積極的に活用しているひばりヶ丘駅に隣接する「ERA LIXIL不動産ショップ・三成産業」の清水二郎さんは、「見守りサービスは高齢者への住まいの提供の幅を広げた」と評価する。
「特に賃貸住宅では、高齢者に住まいを貸すのを嫌がる大家さんが多かったのですが、見守りサービスの活用を条件にOKが出るケースが急増しました。双方にメリットがあるので、ぜひ多くの人に知ってほしいサービスです」
ちなみに、疾患がなければ月1000円~2000円程度でサービスを利用できる。
「所有する賃貸物件に『サービス』導入をお考えなら、ぜひ気軽にご相談ください。実例をご紹介します」
と、清水さん。
ちなみに同社では、身寄りのない人の緊急連絡先になることもある。また、西東京市の「地域見守りネットワーク」に加盟・協力するなど、高齢者支援に積極的だ。
[ERA LIXIL不動産ショップ・三成産業]
TEL 0120-306-997
https://era-sansei.co.jp