小平井戸の会が冊子発行 教本にもなる「災害に有効な井戸」

災害時の生活用水に井戸水が有効だとして、井戸の保護・管理などを求めて活動している「小平井戸の会」が、先頃、井戸の必要性や現状などをまとめた冊子「災害を生き抜く 身近にある水源 災害に有効な井戸」を発行した。市の「提示型公募事業」補助金を受けて作成した。

冊子は11章に分かれ、井戸や地下水について多面的に紹介している。

 

特に阪神・淡路大震災の被災者が最も困ったこととして「生活用水の確保」(82・5%)、東日本大震災の避難所生活での困ったこととして「シャワーや入浴があまり出来ない」(女性で49・5%)や「トイレの数が少ない」(同27・8%)などを紹介しているくだりは、説得力がある。

井戸は地震に強いこともあり、同会では、壊れた井戸の修復や災害用井戸の増加を求めている。この冊子もその普及・啓発の一環で、同会では「防災・生活安全教本」と位置づけ、要望があれば講義にも出向くとPRしている。

A4判、58㌻。問い合わせはメール(idonokai@gmail.com)で。

編集部おすすめ

1

新春万福 2024年は十二支でいえば辰(たつ)年であり、九星でいえば三碧木星(さんぺきもくせい)年。 「辰(=龍)」は十二支のなかで唯一架空の動物で、それは雲をおこし、雨を降らせるという、天がける存在 ...

2

初詣はどこに行く? 地域メディア視点で、北多摩5市(西東京・小平・東村山・東久留米・清瀬)の初詣先をご紹介。他エリアの有名どころには目もくれず、「地元」にこだわって選定しています。もっとあるよーの声も ...

3

小平市長と対談 「地域での体験の機会増やしたい」 FC東京などで活躍した元Jリーガーで、現在、同クラブのスカウトを務める吉本一謙さんが、1日、小平市教育委員会委員に就任した。吉本さんは小平市出身で、現 ...

4

1923(大正12)年9月1日発生の関東大震災から100年。本紙では、旧田無市・旧保谷市(ともに西東京市)、東久留米市、小平市の市史をもとに、「そのときの地域」を探った。  * * * 各市の市史から ...

Copyright© タウン通信 , 2024 All Rights Reserved.