若者視点で事業を企画 交流促進へ
公民館の事業を高校生が企画・実施するというユニークな取り組みが、小平市で一昨年から行われている。先月22日には参加校の生徒たちの企画会議も開かれ、その席上、「KOKOプロ(ココプロ)」というプロジェクト名も正式発表された。
公民館との関わりが特に薄くなるのが高校生世代――そんな実情があることから、「逆に、高校生たち自身の力を借りよう」と一昨年に「高校生事業企画委員会」が発足した。現在、市内の高校のうち、白梅清修中高一貫部、創価、小平、錦城、白梅学園の5校が参加している。
これまでは各校ごとに事業を企画し、ブルーベリーを用いたマフィン作りや、地域清掃(通学路の掃除)、子どもたちへの英語指導などが行われてきている。
高校生が入ることで期待されることの一つは、世代交流の進展。中央公民館の季高一成館長は「地域の中高年世代は若い人たちと関わりたいと思っています。そんななかで高校生の活躍の場ができ、さらに卒業後にも関わりを持ってくれるようになれば、地域コミュニティはどんどん深まるはずと思います」と話す。
各校代表者による〝企画会議〟は年4回あり、今年度初となった先月には、今後の企画に向けてのアイデア出しなどが行われた。また、委員会の名称を、親しみやすい「KOKOプロ」に変更することなどが共有された。
なお、今後の企画事業としては、白梅清修中高一貫部企画による運動会(10月19日)や、錦城高校企画によるハーバリウム作り(11月中旬)などが予定されている。