池澤市政では初の試み
市民と直に接するのが職員のやりがいだ――先頃、西東京市で一般職の「採用説明会」が開かれ、同市の池澤隆史市長が集まった若者たちに直接語り掛けた。採用説明会で市長が登壇するのは珍しいそうで、池澤市政では初。その模様は動画でも公開されている。
人材育成の方針を改め、働きやすさを追求
同市は今年3月に「人材育成基本方針」を改定しており、求める職員像に「未来を見据え ともに考え 挑戦し続ける職員」を掲げている。
働きやすい環境で高いパフォーマンスを発揮できることも重視しており、職員数も増やす意向。来年度の採用では、今春の1.5倍にあたる30人を予定している。
説明会でスピーチした池澤市長は「私自身は42年間市役所におり、現場の声を大事にすることをずっと心掛けてきた。市民を幸せにしていくことが市職員の役割だ」などと職員のあるべき姿勢を語った。
【取材余話】
人材不足の状況のなか、自治体間での人材獲得競争が始まっているという。民間も同様だが、優秀な人材はどの自治体も欲しいもの。また、転職しやすい状況があり、長く働いてもらうことも重要になっている。というわけで、西東京市では育成方針を改定し、働きやすい環境づくりに取り組んでいるとのこと。市長自ら説明会に出てきたのも、人を大事にするというメッセージの一つだ。(谷)