今年も師走を迎えて、一年の最後の月となりました。
ただ、12月は最後の月ではありますが、十二支を当てると「子(ね)の月」となり、子(ね)は十二支の第1番目。つまり、1年を十二支であらわすと12月は最初の月となります。
と同時に、この月は二十四節気の「冬至」(今年は21日)があって、このころは1年中で最も夜が長く、「陰(いん)」の深い季節です。そして、当時を過ぎると日脚は再び少しずつのびはじめて、わずかながら「陽(よう)」の気が兆してきます。陰がきわまって、陽が復(かえ)ってくるのですね。これは古代中国の占術書『易経』において「一陽来復」という言葉であらわされていて、「復興」という意味をもっています。
一方、十二支の子には「最初の一歩」という意味があります。「子の月」は真冬であり、陰のきわまった季節ではありますが、陽があらわれてくる最初の月でもあります。冬至が「春の兆す日」といわれるゆえんです。
その昔、中国の王様は当時の日には交通をとめ、すべての政(まつりごと)も休んで、1年の大計を練ったのだとか。
何かとせわしい師走ではありますが、現代に生きるわたしたちも、冬至の日には柚子湯で邪気を祓ったら、ひと息ついて、人生の大計を立ててみるのもよさそうです。
今月は、どの本命星の方も感染症の疾患に要注意。特に人が大勢いる場所には気をつけるべきで、知らないうちに病気をもらってしまうということも。
喉が弱かったり咳のでやすい方は、しっかりとした対策が必要。いずれの方も、十分な睡眠をとり、暴飲暴食を控え、体力を蓄えておくことが基本です。
一白水星:1927年、36年、45年、54年、63年、72年、81年、90年、99年、2008年、2017年 |
二黒土星:1926年、35年、44年、53年、62年、71年、80年、89年、98年、2007年、2016年 |
三碧木星:1925年、34年、43年、52年、61年、70年、79年、88年、97年、2006年、2015年、2024年 |
四緑木星:1924年、33年、42年、51年、60年、69年、78年、87年、96年、2005年、2014年、2023年 |
五黄土星:1923年、32年、41年、50年、59年、68年、77年、86年、95年、2004年、2013年、2022年 |
六白金星:1922年、31年、40年、49年、58年、67年、76年、85年、94年、2003年、2012年、2021年 |
七赤金星:1921年、30年、39年、48年、57年、66年、75年、84年、93年、2002年、2011年、2020年 |
八白土星:1920年、29年、38年、47年、56年、65年、74年、83年、92年、2001年、2010年、2019年 |
九紫火星:1919年、28年、37年、46年、55年、64年、73年、82年、91年、2000年、2009年、2018年 |
(※上記の生年表は西暦で記載しています。2桁のところは1900年代です。なお、九星気学の鑑定では「節分」が節目です。1月1日から2月3日までの間の生まれの方は、前年が本命星となります。例えば、1993年1月29日生まれの方は七赤金星ではなく、前年1992年の八白土星が本命星となります)
[九星別運勢]
一白水星
運気上昇、忘年会でもスター。思わぬ出会いは幸せの予感。
気分も復調、大勢の席では輝くオーラが周囲の目をひく。異業種の人と出会ったかと思えば、懐かしい人と会ったり。どちらもプラス要素。
ただし、会話はあまり鋭く突っ込んではダメ。一白の洞察力は時にコワいものがあるから。
仕事面は、地道な努力が来年以降の好運期への布石となる。運命の人との出会いの芽もあるか。
二黒土星
やる気はあるのにトラブル多発。まさかの詐欺も他人事に非ず。
もともと堅実な二黒土星だけれど、年末気分もあって、少々ガードが甘くなっている。
飲み会などで、おだてられて調子にのってはダメ。これまでにお酒で失敗したことのある人は、特に要注意! 恋愛問題も凶の含み。
一方、過去の努力が実を結ぶこともあり、とにかく、「本来の自分からブレない」を肝に銘じて。
三碧木星
失言、忘れ物など、うっかりミス多発。貴重品の扱い慎重に。
運気の流れは悪くないのに、なぜか集中力に欠けて、物事、尻切れトンボに終わりやすい。遠方との交渉には勝機があるものの、道中、盗難などのトラブルも心配。先方から来てもらったり、しっかり者を同伴したり、といった配慮が必要。
雄弁家の三碧だけれど、今月は余計なことはしゃべらず、必要なことだけを簡潔に。
四緑木星
発言、発表、物事の実行に有利。愛の告白も聖夜で決めたい。
イルミネーション輝く華やいだ舞台は追い風。思う相手のいる人は、いい雰囲気のなかで思いが叶いそう。
もちろん、今月は仕事の方針発表や研究発表にも強く、周囲の人たちの賛同が得られるはず。
ただし、旧聞に属する事柄にはツキがないから、昔話など始めるのはおもしろくない。古い問題の再燃も凶。
五黄土星
強気に出ても、相手はぬらりくらり。仕事納めは早目が正解。
上司、年長者からの覚えはめでたく、総じて人間関係は悪くない。なのに、交渉事となるとスムーズにいかない。いっそ仕事はパキッと片づけ、上司や仲間たちと師走の街に繰り出しては。
ただし、エラそうな顔をしたり、分不相応な散財は禁物。
株や勝負事もツキがない。さらに、遠方へ行くほど運気はしぼむ傾向、日頃の生活圏内で盛りあがりたい。
六白金星
遊びの誘いも多く散財傾向。体調やや低下、感染症にもご用心。
クリスマスや忘年会など、何かとご多忙。楽しいしモテて嬉しい反面、だらだら遊んで疲れもたまりそう。
物事、長びくと悪い方向へいきやすい。商談も飲み会も、そこそこのところで切りあげたほうがうまくいく。
免疫力をあげるための健康管理は大切。まずは睡眠と正しい食事。暴飲暴食に気をつけて。
七赤金星
気分は快晴。視点を変えて道がつく。人のお世話も率先垂範。
笑顔も戻って、気力充実。難題については多角的に検討してみたらいい。その際、上司や年長者が大いに力になってくれるはず。
プライベートでも、人から便りにされることが多い。頼まれたら気持ちよく引きうけて、大いに人間力を発揮したいところ。
今月は、頑張れば「なとかなる」という、たくましさのある運気。
八白土星
案ずるより産むが易し。自然の流れを信じて、誠意で前進を。
複雑に考えすぎたり、自意識過剰に陥ると身動きがとれなくなる。周囲の状況は思っているよりも、いい感じ。その証拠には、歳末らしい楽しいことも多く、人からは多くの小さな親切をもらっているはず。
ただし、今月の異性関係は要注意。出会う相手は婚活の対象にはならず、深みにはまると後々やっかい。
九紫火星
静かな思索に実り。家族関係は好調だが1人の時間も大切に。
先月とは打って変わって、じっくり考えることに強い。ちょうど1年の「振り返り」の季節。来年からの本格的好運期に向けて、この1年を反省したり、今後の策を練ったり。日頃、華やいだ印象の九紫にも、こんな静かな時は必要。
と同時に、身内との関係はとてもよく、クリスマスや年越しの行事もほっこり盛りあがる。
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【鑑定】野村徳子/九星研究家。著書に『よくわかる気学(東洋占星術)入門』(弘文出版)、『よい名前のつけ方』(同)、『寺院参拝』(国際情報社)、『はすの花 共時性と予兆の秘密』(新風舎文庫)ほか
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