避難所運営をリアル体験 中2生が避難者役に 柳沢中で、昨年12月

災害が起きたとき、スムーズに避難所を設営できるだろうか――。

昨年12月15日、避難所設営の模擬訓練を行う「実働版HUG」が、西東京市立柳沢中学校で開かれました。

 

オレ、38歳・インド人?

実際の災害時に避難所となる同校と、同校避難所運営協議会が主催しました。同協議会は活動のコンセプトに「中学生との共働」を掲げています。

「訓練」では、同協議会メンバーや市民団体「西東京レスキューバード」の会員が受付を担当しました。

その受付を避難者役として中学2年生たちが通過。生徒たちはそれぞれ「38歳男性、インド人、英語のみ」「58歳女性、夫は糖尿病、30歳の長男は引きこもり、愛犬あり」など属性や状況が指定されており、受付後に指示された場所に避難しました。

初めての試みでしたが、99人の避難に32分がかかっており、やや手間取った印象も……。

 

実際に動くことで見えるものがある

「西東京レスキューバード」代表の荘雄一朗さんは「受付待ちの列の作り方などに課題が見えました」などと振り返りました。

HUGは、避難所運営をテーマにしたカードゲームです。

「避難者」に見立てたカードを「避難所」のボードに配置していくもので、今回はその「実働版」となりました。

中学生にとっては、要配慮者や災害弱者への理解を深める機会にもなったようです。

同校では、来年以降も実施予定しています。

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