連載① 「中学生と会話をしていますか?」

2017年1月1日

学校にカフェ

西東京子ども放課後カフェ メンバー・西原みどりさんコラム

 

みなさんは最近地域に住む中学生と会話を交わしたことがありますか?

 

中学生がいじめに耐えかねて自殺した、とか、福島から避難してきたことで学校でいじめられている子どもがいる、とか、母子家庭で生活がぎりぎりで進学に悩んでいるなど、子どもをめぐるさまざまな問題が報じられる昨今、さて自分の周囲に目を向けたとき、「子どもの姿が見えない」「どうやって子どもと関わっていったらよいかわからない」という声はよく聞きます。

 

私たちはいま、もっと大人と子どもの交流機会を増やそうと、中学校でカフェを開くという活動を西東京市で始めています。

 

中学校にカフェ、と聞いても、「そこにどんな意味があるの?」と不思議に思われる方も多いかもしれません。そこでこれから5回にわたって紙面をお借りし、私たちの思いや活動の狙いなどをお伝えさせていただければと思います。

 

    □   □

 

活動のきっかけとなったのは、西東京市市民協働推進センター「ゆめこらぼ」の主催で開催された、2年前の「まちづくり円卓会議」です。

 

「円卓会議」は、さまざまな立場の人たちが集まり、地域の課題解決に向けて話し合おうという場です。このときの会議では、主任児童委員などを務める私のほか、育成会の代表者、子ども関係のNPOメンバー、地元のお店の主人、市の職員などが集まりました。

 

テーマは、「子どもの声に向き合うために~今、私たちにできること」。SOSを出している子どもの声に大人が気づけていないのではないか、という問題意識をもとに、みんなで話し合っていったのです。

(続く)

西原 みどり

西東京市在住。西東京市主任児童委員、西東京市青少年問題協議会委員、吹奏楽団ウインズパストラーレ代表など務める。2年前の円卓会議メンバー

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