「吹奏楽のまち」からプロ演奏を子どもたちに!

ホール休館が続くなか、「東京吹奏楽団」が課題曲を収録・無料配信 ルネこだいら呼びかけで

プロの演奏を聞いて練習に励んで――。

新型コロナウイルスの影響で発表や練習の場が失われている吹奏楽部の子どもたちにプロの演奏を届けようという取り組みが、小平市ルネこだいら、東京吹奏楽団、ジェイコム東京(J:COM)の三者によって行われています。

東京吹奏楽団(福本信太郎さん指揮)による収録はすでに3月20日(金・祝)にルネこだいらで行われており、その演奏はJ:COMの地域情報アプリ「ど・ろーかる」で配信されています。

2020年度全日本吹奏楽コンクール課題曲の4曲の通し演奏のほか、曲ごとのワンポイントアドバイスも配信しています。配信は4月30日までの予定です。

全国の吹奏楽部の子どもたちにエールを送ろうと、演奏する「東京吹奏楽団」メンバー

 

「吹奏楽フェスティバル」の休止をバネに

この取り組みの背景には、同ホールが2016年から開いてきた、中学校・高校の吹奏楽部による「吹奏楽フェスティバル」の存在があります。

このフェスティバルは、すべての中学校に吹奏楽部があるなど、小平市内の吹奏楽が盛んなことから企画されました。特に、小平第三中学校と小平第六中学校は、全国大会でたびたび金賞を受賞するなど、全国屈指の実力で知られています。

そうしたことから小平市では「吹奏楽のまち」を標榜し、東京吹奏楽団ともコンサートや演奏指導などでかかわりを持ってきました。

しかし、今年は、3月月末に予定していた「吹奏楽フェスティバル」も見送りに。この「フェスティバル」は上級生たちの卒業公演の意味合いもあることから、その中止はとりわけ苦渋の選択だったといいます。

発表の機会が消え、学校の臨時休校し、合同練習もできない――。そんななかで落ち込んでいる子どもたちを何とか励ますことができないだろうか。

今回の企画は、そんな思いから生まれました。

発案者は、同ホールを運営する小平市文化振興財団の事業課長・神山伸一さんです。神山さんは、「気持ちが滅入り、目標を持てなくなっている生徒に、目標を夏のコンクールに定め、明日に向かって一歩踏み出すきっかけとなってもらえればと思います。『吹奏楽のまち こだいら』から、全国の吹奏楽部員にエールを送ります」と話します。

神山さんが東京吹奏楽団に演奏を打診したのは3月9日のこと。約10日後の20日に収録し、27日には公開ができるという、みんなの力が結集した取り組みとなりました。

観客のいないホールで、収録が行われた

 

「ど・ろーかる」で配信

配信している「ど・ろーかる」は以下をご参照ください。配信は無料です。

ど・ろーかる:https://www2.myjcom.jp/special/dolocal/

【リンク】

小平市ルネこだいら http://www.runekodaira.jp/

東京吹奏楽団 http://tousui.jp/

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