放射能の測定続ける「あるびれお」  震災丸11年を前に協力者募集など

2022年2月15日

福島第一原子力発電所の爆発によって拡散した放射能が地域にどれぐらい残っているかを測定し続けている「にしとうきょう市民放射能測定所あるびれお」(以下、あるびれお)が、先頃、2020年12月から21年12月までの1年間の測定記録を公開した。

それによると、側溝も含む延べ22カ所で測定し、すべての場所からセシウム137が検出された。中には1500ベクレル以上が検出された場所もあったという。

測定マップ。緑の点が、測定したカ所(「あるびれお」提供)

 

「あるびれお」では、爆発事故から丸11年を迎えるのを前に、今月13日に、福島県で食品の放射能測定や健康相談会などを続ける市民団体とオンライン交流を行うなど精力的な活動を展開している。

昨年から「3・11から10年プロジェクト」と題して、市内の土壌測定に力を入れており、「この地域にまで運ばれた放射性物質は、今もとどまり、かつ風雨で絶えず移動しています。多くの場所で測定していきたいので、たくさんの市民に参加してほしいです」と、協力者を求めている。

詳細は「あるびれお」(☎070・5073・4356)へ。

にしとうきょう市民放射能測定所あるびれお

編集部おすすめ

1

生き物の調査求め2万8572筆  「生物の宝庫の消失は人間社会の危機につながる」 玉川上水をまたぐ形で計画されている都道「小平3・2・8号線」の建設を進める前に現地調査をしてほしい――10年 ...

2

武蔵野の面影が色濃く残るエリアを散策 武蔵野の面影が色濃く残る東久留米市柳窪一帯を訪ねる「柳窪 秋の見学会」が、11月30日(土)に開かれる。 国の有形文化財「村野家住宅」(顧想園) 午前9時30分か ...

3

店頭の全品半額に 地域で60年以上にわたって愛されてきた老舗「寝具プラザ 丸保」が、店じまいすることになった。11月10日㈰で店舗を閉め、今後は、羽毛ふとんリフォーム業のみ継続していく。 同店では、本 ...

4

地元のコミュニティFM局「エフエム西東京」が、クラウドファンディングを利用した寄付を募集している。 この夏に落雷により放送機材が故障したとのことで、新しいシステムに合わせた機材の入れ替えが必要となって ...

5

小金井市・西東京市・武蔵野市エリアから4人の見込み 10月27日(日)投開票の衆議院議員選挙を前に、11日(金)、東京18区からの立候補予定者による公開討論会が実施された。 2022年に小選挙区の区割 ...

6

二十四節気の寒露、霜降を迎える10月は、暦上では晩秋。20日からは秋の土用に入って、いよいよ季節は冬へと向かっていきます。 このころ、秋晴れの日が2日ほどつづいたら、虫干しのチャンス(湿度55パーセン ...

7

25日㈮~27日㈰の芸術祭で展示 ムサビ生が子ども食堂や地域活動の魅力をまとめた――25日㈮から27日㈰までの武蔵野美術大学の芸術祭で、大学生による「小平子ども食堂レポート」の展示が行われる。「レポー ...

8

視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)の患者会が主催 国指定難病「視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)」の患者会・NPO法人日本視神経脊髄炎患者会が、10月20日(日)、東久留米市にある自由 ...

Copyright© タウン通信 , 2024 All Rights Reserved.