「箱モノじゃないよ! 宝モノ!」公立保育園への思い込めCD制作

東久留米の全レク一座  ネット配信も

♪モノ、モノ、モノ~、タカラモノ~――東久留米市を拠点に音楽活動などをしている「全レク一座」が先頃、公立保育園の存続を願うオリジナル曲「ぼくらのたからもの」を発表し、インターネットの動画サービス「YouTube」で配信しています。

約200人の協賛も得て、CDも制作。さる8月26日には、存続問題で揺れる同市しんかわ保育園のイベント(OB会主催)で、子どもたちや保護者に向けて楽曲を披露しました。

しんかわ保育園で、歌と踊りを披露する「全レク一座」メンバー。軽やかなメロディーに合わせ、子どもたちもすぐに踊りだした

「楽しくつながる場」を続けてほしい

同曲は、幼少時にみんなでつながって豊かに育つことの大切さを軽やかなリズムで歌ったもの。サビの「モノ、モノ、モノ、タカラモノ~♪」のキャッチーなメロディーが耳に残ります。

作曲の背景にあったのは同市で進む公立保育園の全園民間化計画です。現在6園ある公立園をすべて廃園にし、保育を民間に委ねるというもので、しんかわ保育園が直近の廃止園に指定されています。

これに対し在園児の保護者を中心に計画への反対運動が起こっており、運動においては卒園児の保護者が作成した「『ハコモノ』じゃないよ。『タカラモノ』。」というコピーのポスターが作られ、町中に貼られています。

今回の作曲は、このコピーを活用したものです。歌っている「全レク一座」は歌やあそびを通して豊かな人間関係を築こうと活動する11人のグループで、メンバーには卒園児の保護者や、学校教諭、自治体職員も名を連ねます。歌の活動などでもともと保育園との交流も盛んだったことから、「歌ったり踊ったりの面から運動を応援できないか」とオリジナル曲づくりを模索しました。同会メンバーで、CD、動画制作をプロデュースした伊勢亀邦雄さんはこう話します。

「私たちは、地域で人間らしく生きるために『楽しくつながる場』が必要と考えています。

安心して過ごせる保育園は理想の場。特に東久留米の公立園は、保護者も全面的にかかわる伝統的な『共に育ちあい』もあり、卒園生も気軽に集まる地域の拠点になっています。

この子育て拠点を何とか続けてほしいです」

 

元保育士が作詞・作曲

作詞・作曲は、同会メンバーで、しんかわ保育園にも勤めた元保育士の佐々木洋子さん。ダンスも仲間で創作し、幼児も楽しく踊れるものにしました。作詞は、孫の言葉にヒントを得たといいます。

「あなたの宝物は何?  と聞いたら、『お姉ちゃん』と言うのです。家族や仲間に囲まれて安心して過ごせることが子どもにとって大切なのだと、改めて感じました」

YouTubeの動画は、プロ制作者らの協力を得て、6月に東部地域センターと、隣接するかなやま第二広場で撮影。在園児・卒園児・保護者らも参加しました。

伊勢亀さんは、「歌や動画が、この問題を考えるきっかけになれば」と期待を口にします。

と同時に、「私たちの音楽活動としても自信作です」とも。

CD「ぼくらのたからもの」

なお、動画はhttps://www.youtube.com/watch?v=68VFwYeDA30で視聴可能(※下の動画です)。CDは5曲収録で1000円(税込)。うち1割は、公立保育園存続プロジェクトに寄付されます。

なお、同会では、11月19日(日)に、CD発表の記念コンサートも予定。午後1時30分から同市西部地域センターで。1000円(中学生以下無料)。

(※編集部注 イベントは終了していますが、地域情報として掲載を継続しています)

詳しくは伊勢亀さん(zenrecitiza@yahoo.co.jp)へ。

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