ビートルズって、何?【20】《激動の1966年、名作は運がよかったから!?》

西東京ビートルズ倶楽部(NBC)代表 田中敏久

 好評頂いている【ビートルズって、何?】では、自分たちの音楽活動や社会の動きをどう思っていたのか、ビートルズや彼らを取り巻く人々とのdynamics(関係性/集団力学)に注目しながらたどっています。
前回【19】では、アルバム"Rubber Soul"に取り組んでいた頃、先進的な活動の背後で起き始めていた<4人の関係性の変化>について考えてみました。
 今回は、そんな"Rubber Soul"と名高い”Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band”を繋ぐアルバムとも言われる”Revolber”に取り組んでいた頃のビートルズについて見ていきたいと思います。
たくさんの皆さんの感想やご意見、どうぞよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

スタジオで繰り返された実験の果てに生まれたアルバム "Revolber"<1966.4.6~6.22>

 さて、レコーディングから10日以上も後に、ツアー途上の日本からの連絡でタイトルが決まったアルバム"Revolber"は、8月5日にイギリスで発売されると、1位でチャートに登場しその位置を7週間連続で独占し続けました。
 アメリカでも一部の曲を除いた選曲で8月8日に発売され、9月にはトップになって6週間維持しました。このアルバムが、米英で選曲が違う最後のアルバムとなりました。
 (因みに抜かれた曲は、アメリカで先行発売?されていた”Yesterday And Today”に納められていましたが、このアルバムは悪名高い<ブッチャー カバー>を巡って大騒ぎになりました。この辺りのゴタゴタはまとめて次号でお話しします。)
 革新性に溢れているとも言われるこのアルバムは、「新しいサウンドとアイデアを収めていることは確かだが、これまでのアルバムと同じくらい、または、それ以上にいい作品なのかどうか、大きな論争があるだろう(NME)」とか、「誰もこのアルバムの曲をコピーすることはできないだろう。我々がこれまでポップミュージックと呼んでいたものを打ち砕いたことをはっきり示す輝かしいアルバム(Melody Maker)」とも評され、発売当時から様々な思いや戸惑いが飛び交っていたことが窺われます。別の面では「LSDが作ったアルバム」とも言われる程、当時のビートルズの面々が時代の動きや新しいカルチャーの中にどっぷり浸かりながらスタジオでの活動に臨んでいたことも知られています。
 このアルバムに取り組んでいた頃のビートルズについて、EMI社でこの頃からビートルズ等のレコーディングで<チーフエンジニア>(EMI社では<バランス エンジニア>と言いますが)に昇格したばかりの20才の新人だったジェフ エメリックはこう言っています。
 「'Tomorrow Never Knows’がああゆう姿になったのは、ただ運がよかったからです。確かなことは、予め計画したり入念に組み立てたりしたものではないということです。
 ビートルズは数か月間バッテリーを充電して、完全にリフレッシュして活力を取り戻した状態で”Revolber”のレコーディングに臨み、そこで、何でも・どんなことでもやってみようと思っている新人の僕に出会ったということなんです。本当に不思議な、全くの偶然だったんです。」

 もう一つ言えることは、この頃のビートルズはもはや2年前の春に”A Hard Day's Night”を録音していた頃のハンブルグ仕込みの元気いっぱいで迷いのないLive Bandだったビートルズではなくなっていた、ということもあります。
 つまり初期のレコーディングでステージでのパワー全開のビートルズのパフォーマンスを再現することが目指されていた頃とは全く状況が変わり、レコードでしか聴けない<ビートルズらしい最新のサウンドを表現する>ことが目指されるようになってきていた訳です。
 このことは、ハンブルグからの盟友クラウス フォアマンが描いた4人の顔のイラストが大きく扱われているとはいえバンド名の文字がどこにもないアルバムのジャケットにも、裏面に小さくThe Beatlesの文字があるものの黒地の背景に浮かんだサングラスをかけて「オレたちは、もうステージではしゃぎ回るティーン向けのアイドルじゃないんだよ」と言っているかのような4人の姿にも、表れているように思われます。

<Tomorrow Never Knows>1966.4.6・7・22
                 ~実験的・先進的音作りはここから始まった!~

 このアルバムのレコーディングは、このアルバムのコンセプトに決定的な影響を及ぼすことになる曲、ジョンが持ってきた'Tomorrow Never Knows’から始まりました。(結局アルバムの最後に収められることになりましたが・・・)
 この曲についてマーチンは「ビートルズの全作品の中で、唯一再現できない曲だ」と言いますが、一体、どういうことでしょうか?
 それは実は、この曲で多用されている<テープ ループ>のためです。エメリックは言います。
 「”Revolber”に先立つ数ヶ月間、ビートルズの面々は録音(自宅録音)熱に取り憑かれ、全員がオープンリールのテープレコーダーを入手していました。・・・消去ヘッドを取り外したまま録音するとテープが録音ヘッドを通過する度に、前からある音に新たな音が積み重ねられていくことを発見しました。それぞれの家で実験を進めていた4人は、このテープループの効果に夢中になっていたのです。」
 「'Tomorrow Never Knows’のレコーディング初日の夜にジョンとリンゴのテープループに刺激を受けたポールは徹夜で短いループを何本も作り、翌日、小さなプラスチックの袋に入れて持ってきました。・・・ポールは風変わりなサウンド~歪ませて弾いたギターやベース、リンリン鳴るワイングラス、そして正体不明なノイズの数々~を大量に収集していました。・・・結局5本のループが選ばれ、ベーシックなバッキングトラックに追加されることになりました。」
 (これらの音がこの曲の歌のバックで聴かれる、あのカモメの鳴き声のようなギターの音等になっていく訳ですが、その辺りのプロセスの一部も次に・・・)
 「・・・その頃コントロールルームでは、マーチンと僕がコンソールに身を乗り出して、4人が叫ぶ指示に従ってフェーダーを上げたり下げたりしていました。」
 「今だ、あのカモメの音を出して!」「歪んだワイングラスをもっと大きく!」
「それぞれのフェーダーに違ったループが割り当てられていたので、ミキシングデスクが殆どシンセサイザーとなって、僕らも楽器のようにプレイしながら、録音済みのバッキングトラックにそれぞれの音を、注意深くオーバーダビングしていきました。」
 「その日の午後に創り出されたのは、実のところ、今日のビートやループ主体の音を先取りしたサウンドでした。<僕らは、たった今、何十年も続く新たな音楽ジャンルを創造したのだ>仮にあの時、誰かがそう指摘したとしても僕は笑って取り合わなかったでしょうけど。」
 (今日ではサンプリングとかルーピングとして広く行われている音作りの方法ですね。)
 つまり、人力でテープループのフェーダーを動かしていたので、タイミングや音量等の記録もなく、再現することができない、というわけですね。
 それにしても、3分足らずのこの曲に、一体どれだけの時間を費やしていたのでしょうね?
 この曲では、この他にもたくさんの新しい試みがなされています。
まず、ジョンの声です。ジョンが「(チベット仏教の)ダライ ラマが山のてっぺんから唄っているような声で、それでいて歌詞がちゃんと聞き取れるようにしてほしい」という、ジョンらしい無理難題な注文をしてきて、何とか実現するべくエンジニア総出で工夫して、最終的にはハモンドオルガンに使う<レスリースピーカー>というロータリー(回転)スピーカーを通すことで落ち着きました。回転するスピーカーから音が出ることで所謂<ドップラー効果>が生じて、遠くから響いてくるような感じがする訳ですね。
 (因みにこの<レスリースピーカー>はこの後ジョージが気に入って、ギターの録音で非常によく使われるようになります。最近では、ずっと小型のエフェクターでも似たような効果を得ることができるようになりましたが、それらも全てこの時のビートルズのレコーディングに始まっていたんですね。)
 ところでこの曲の歌詞は、ジョンがポールに連れられて行ったインディカギャラリーという(後にオノ ヨーコに出会う)書店で見付けた『チベット死者の書 サイケデリック・バージョン』という本のドラッグが及ぼす影響を理解するための理論に刺激を受けて書いたと言われています。
 また曲名は、哲学的とも言える重たい詩の内容との釣り合いをとるため、リンゴの言った軽妙な言葉(リンゴロジー)を拝借したとも。('A Hard Day's Night’の時にもありましたが・・・)
 そのリンゴが同じパターンをひたすら叩くドラムの録音の仕方にも、エメリックが工夫した新しい方法が初めて使われ、今日では普通に使われるようになっています。
 それは、クローズドマイクと呼ばれる方法です。この時エメリックはたまたまスタジオにあった毛糸のセーター(ビートルズ向けに首穴が4つある、前年のクリスマスショーの時に使われたもの)をバスドラムの中に入れて、音をタイトにした上で(音が締まって低音部分が強調される)、マイクをドラムにかなり近づけて録音する、ということです。
 (その後更に、レコード盤に溝を刻むときに溝が深くなり過ぎないように、コンプレッサーという音圧が上がりすぎないようにする機械を通してからミキサーに送ります。)
 今日では全く普通に行われる方法ですが、まさに、この時にエメリックによって考案された方法なのです。(それまでは、そんなことをしたら、マイクにダメージがきて使い物にならなくなると思われていたのでしょうね。)
 このような、音源の楽器そのものにマイクをかなり近づけて録音する方法は、アルバムの2曲目のポールが唄う'Eleanor Rigby’での弦楽器の録音でも使われています。それまでのクラッシックの録音では考えられない程にマイクを楽器に近づけることで、弾く際に弓が弦に当たるザラザラした音(アタック音)が聴かれ、ロックらしい荒削りなサウンドになっています。
 きっと、そんなやり方をされた(本来はクラッシックの)演奏者には嫌がられたことでしょうね。
(近年、クラッシックの演奏者自身がビートルズよりもっとハードなロック、例えばジミ ヘンドリックス等の曲を、弦楽器で荒々しく弾く演奏も多く聴かれるようになりましたが・・・。)

 このように、'Tomorrow Never Knows’のレコーディングの過程で、この後の"Revolber"のレコーディング≒新しいプロセス・コンセプトでのアルバム作りがスタジオで創り出されていく基本型が創られたと言ってもいいと思います。
 この他、このアルバムにはジョンも認めるポールの名曲'Here,There And Everywhere’やジョンとジョージのギター2重奏が素晴らしい'And Your Bird Can Sing’、オープニングを飾る'Taxman’をはじめ、成長著しいジョージの曲が3曲も入っていること等々、レコーディング技術以外の面でもビートルズの進化・変化が満載の名アルバムとなっています。

<Paperback Writer/Rain> 1966.4.13・14・16
           ~"Revolber"と同じコンセプト・プロセスで創られたシングル~

 この"Revolber"のレコーディングのプロセス・コンセプトがそのまま使われてレコーディングされたのが、12枚目のシングルとなる'Peperback Writer/Rain’の2曲です。
 実はこの頃のビートルズ、8月発売予定だったアルバムを完成させる前に6月に発売する予定のシングル2曲をレコーディングする必要がありました。
 そこでまず、ポールが書いた'Paperback Writer’が先にレコーディングされました。
 この曲は、この年の新年早々に前述の書店インディカギャラリーの開店準備を手伝っていた時、たくさんの本に触れているうちに着想を得て書かれたたようです。
この曲のレコーディングの大きな特徴は、何と言っても「ベースの録音方法」にあります。
 実はポールやビートルズの面々は、以前からベースの音・音質・音色に不満を持っていました。彼らが好きでよく聞いていたアメリカの黒人音楽のレコードで聴かれるベースの音のような「タイトでしっかりと芯のある重たいベースの音」で録音したいと以前から思っていたのです。
 エメリックはこの時のポールに注文されたことを次の様に言います。
 「ジェフ、ちょっと知恵を出してほしい。僕らがよく話しているモータウンのディープなベースサウンド、あれがこの曲には是非とも必要だ。だから今回は一切遠慮抜きでやってくれ。いいね?」
 この時エメリックが考えたのは「スピーカーをマイク代わりに使う」というアイデアでした。それをエンジニアと相談しながら、ビートルズがマーチンとリハーサルを進めている間に準備を進め、ポールのベースアンプのスピーカーとマイク代わりのスピーカーを密着させ、他の機械にも電気信号を通すことで、上質のベースサウンドを得ることができるようになったのです!
 「'Paperback Writer’でのポールの流麗なベースラインは、主に低音弦のハイポジションが使われていて、このことが音色をなめらかにしていました。ボリュームはとにかく圧倒的で、このままレコードにすると針飛びを起こしそうで心配だったけど、ポールはこのサウンドを大変気に入って、最終的にはそのままの形で試聴版のレコードをカッティングすることになりました。」
 この頃からポールがレコーディングの時に使うようになっていたベース(ジョンの昔のギターと同じアメリカ製の)Rickenbacker 4001のタイトな音とも相まって、ポールのお気に入りのサウンドとなったことは言うまでもありません。

 同じ日に録音が始まったのがジョンが書いた、シングルB面となる傑作'Rain’です。
 この曲でも、アルバム同様にリミッター・コンプレッサー、レスリースピーカー等の機械やテープの逆回転やテープスピード操作等の様々な技術が駆使されてレコーディングされました。
 特に圧巻なのが、いつもは控え目なリンゴが「ビートルズでのベストプレイ。僕としては際立っていると思う。別の人が叩いているみたい。」とその出来ばえを自負しているドラミングです。
 ドラムの専門家も絶賛するそのドラミングは、左利きのリンゴが右利き用のセットを使っていることも関係しているようですが、この曲では「フレージングの”間”と”グルーブ”の妙技は絶品!」と言われるように、リンゴにしか出せない<個性≒味>満載のドラムを聴くことができます。
 更に、この曲のレコーディングでは、テンポを速くして録音し速度を落として再生しながら他の楽器をダビングする、という方法だったこともあって非常に太い音のドラムも特徴的です。
 また、エンディング間際にベースとドラムの短い会話的アンサンブルもありますが、曲全体で微妙に変化するポールのベースのリズムやフレーズとのやりとりもバッチリで、この時期のビートルズの演奏能力の高さを物語る1曲だと思います。

【NBC イベント紹介記事】

 前号でもお知らせしましたが、4月13日(土)に東久留米駅北口の<弾き語りCafe ひこうき雲>で行われた<西東京ビートルズ倶楽部バンド>のライブには、思いもかけない程たくさんの方においで頂いて大盛況となり、本当にありがとうございました。
 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 長年のビートルズフアンでもあるNBC会員の桑原亘之介さんは、当日もわざわざ資料を準備して<ビートルズの旅(インド)>のお話をしてくれましたが、今回丁寧なリポートをいただきました。ここでご紹介したいと思います。桑原さん、本当にありがとうございました。

西東京ビートルズ倶楽部の会

 充実した地元のビートルズファンの集いに参加した。
 西東京ビートルズ倶楽部のライブイベントが2024年4月13日(土)、弾き語りCafeひこうき雲(東京都東久留米市)であった。

 まずは西東京ビートルズ倶楽部バンドによる演奏があった。

オープニングは替え歌で「A Hard Day's Night」。 二曲目は「All my loving」。
続けて「Norwegian Wood」「I'll be back」「In my life」。

ジョンの作品が3曲続いた。

画像

 異文化研究が専門の竹内真澄・青山学院大学非常勤講師によるビートルズの歌詞解説があった。最初に「Ob-la-di Ob-la-da」の解説で、
「barrow」や「marketplace」ってどういうものかを写真を使って説明した。

 そして「Penny Lane」の歌詞も解説。「mac」って何?そうこれは「英国のレインコート」のことなのだそう。
 「Mackintoshのことで、雨が降っているのにコートを着ない。どうしてかっていうと当時の中産階級である銀行員は素敵な背広を隠したくないのでコートを着ないっていう英国階級社会への皮肉なのです」と竹内先生はいう。

 しばしば性的意味合いを指摘される「A four of fish and finger pies」のところを竹内さんは「リバプールのある世代のスラング」ではあるとした。
 また「roundabout」とあるがこれは「円形交差点」で1960年代から英国で増えたもので、そこで看護婦さんがトレーにのせたポピーを売っているとある。ポピーで芥子を想像するが、これは「反戦メッセージ」だと竹内さんは解説する。「11月11日はremembrance dayで兵士に対する日なのです。その日が近づくと王室の方々もBBCの人たちもポピーをつけます」。

ここでボーカリストのかなえちゃんが登場。説明のあった「Ob-la-di Ob-la-da」を熱唱した。続けて「イエローサブマリン音頭」とビートルズのオリジナルの折衷バージョンを踊りながら歌った。

 ここで西東京ビートルズ倶楽部代表でギター(とヴォーカル)担当の田中敏久さんが「楽しい元気なビートルズをやった後は大人のビートルズ。違った感じのアレンジにしました」と話して演奏されたのは「And I love her」。ピアノ演奏でいずみさんが加わった。
ジャズアレンジの曲を歌ったのはチャーリー植松さん。そして次は「Yesterday」だった。

 ここでビートルズの旅(インド)の話が筆者からあった。

 バンド演奏に戻り、「Something」。

 ピアノがいずみさんで「Let it be」と「Hey Jude」。

 本編最後の「Get Back」の演奏前にチャーリー植松さんが「間違ってキックバックとかいわないように」と時事問題とからめたジョークを飛ばした。
 アンコールは「A hard day's night」だった。

**********

 皆さんもビートルズの曲を唄ったり演奏したりしながら<ビートルズサウンドの秘密>を一緒に考えませんか?
 西東京ビートルズ倶楽部(NBC)では、今までもビートルズ好きの皆さんがリアルで集まって ビートルズのCDを聴いて語り合ったりビートルズの曲をライブで聴いたりするイベント等を行ってきました。今「ビートルズのこの曲なら弾ける」とか「演奏してみたい・唄いたい」という皆さんと一緒に<ビートルズサウンドの秘密>を考える<ビートルズ倶楽部バンド>のメンバーを新たに募集します。熱い思いで一緒にプレイして、語り合いましょう!
 特に今回、ジョンやジョージ(ポールも!)のギターのパートが弾ける方を、お待ちしています。
 また、今回もご紹介しましたが、このサイトの内容やビートルズについてのご意見・感想等、をお待ちしています。特に、<ビートルズの楽曲の中でどの曲が好きか、好きな理由やその曲にまつわる皆さん自身のエピソード等々>は大歓迎です。
 皆さんの熱い・厚い想いを、メールでご連絡下さい。お待ちしています! 
 ※イベントの申込やNBCへの意見・感想等のメールも、下記までお願いします!

西東京ビートルズ倶楽部(NBC)

nbc4beatles@outlook.jp

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デジタル地域通貨 東村山市内の登録店で電子決済できるデジタル地域通貨「東村山アインPay」が昨年12月25日に始まり、3週間でダウンロード数が1万2000件を超えるなど、予想を上回る好スタートを見せて ...

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