ビートルズって、何?【15】《新しい年は、新しいギターと一緒に?!》

2024年2月7日

西東京ビートルズ倶楽部(NBC)代表 田中敏久

 好評頂いている【ビートルズって、何?】では、自分たちの音楽活動や社会の動きをどう思っていたのか、ビートルズや彼らを取り巻く人々とのdynamics(関係性/集団力学)に注目しながらたどっています。
 前回【14】では、リンゴのドラムセットとビートルズのロゴのこと、そして、昨年に【ビートルズの最後の新曲】として発表され、世界中で大ヒットした’Now And Then’について考えました。
 今回はまず、過去のビートルズの活動の価値が改めて高く評価されたというニュースについて。そして、前々回の1964年の終わり頃にはくたびれ果てていたビートルズが1965年になって息を吹き返す頃の背景について考えてみたいと思います。
 たくさんの皆さんの感想やご意見、どうぞよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

<ビートルズのパフォーマンス>は歴史的なできごとだった!?

 エミー賞は、アメリカのテレビ芸術科学アカデミーの会員が選ぶ権威ある文化賞で、音楽のグラミー賞や映画のアカデミー賞等に匹敵する、テレビ界最高峰の栄誉といわれる賞です。
 今年の1月15日(現地時間)に発表された「第75回エミー賞」では、このアカデミーの75周年記念特別企画として、アカデミー会員が選んだ<過去75年間に米国でテレビ放送され、視聴者に最も大きな影響を与えた瞬間>も発表されました。
 この時<アポロ11号の月面着陸>や<2001年9月11日同時多発テロ事件>等の人類や世界全体にとって重大な歴史的イベントに次ぐ第3位に選ばれたのが、何と<"エド サリバン ショー"でのビートルズのパフォーマンス>だったのです。
 この企画では、この他にも<ケネディ大統領暗殺のニュース>や<キング牧師の「私には夢がある」という有名なスピーチ>等の重要なイベントも選ばれていましたが、<ビートルズのパフォーマンス>は、それらよりも影響力があったと判断されたわけです。
 勿論、元々<テレビ芸術科学アカデミー>ですから、テレビに登場しないできごとは候補にも入れられませんし、テレビ番組としてのインパクトが評価の対象になったわけですから、純粋に歴史的イベントとしての価値・重要性とは意味合いが異なるとは言えるでしょう。
 それでも、「月面着陸や同時多発テロに次ぐ影響をアメリカの視聴者に与えた」と評価されたことの意味は、決して小さくはないと思います。
 少なくとも、それまで見たことも聞いたこともなかった<イギリス人バンド>のパフォーマンスに、全米史上最高の72%の視聴率で、2,324万世帯、凡そ7,300万人がテレビにかじりつきながら見ていたであろうことは、このTV放送の直後から<ビートルズと同じ楽器>を求める若者が全米の楽器店に殺到して瞬く間に売り切れが続出したことにも表れていると言えるでしょう。
(因みに、同じ"エド サリバン ショー"のパフォーマンスで11位に選ればれたのは、エルビス プレスリーでした。)
 アメリカではケネディ大統領の死去によって生じた心の隙間を埋める役割がビートルズに期待されていた、という話もあります。
 いずれにせよ、《何らかの<大きな期待>がビートルズに寄せられていた》、または、《大きな隙間を埋めるパズルの<ピース>としての役割を<ビートルズ>が果たすことになった》ことはほぼ間違いないと言えるでしょう。
 どうも、もう少し後の時代に東欧の国々等で政治的なシンボルとしてビートルズやその音楽が期待されるようになったのも、この時期のイギリスやアメリカでビートルズに対するこのような期待があったことと関係がありそうにも思えます。<時代の象徴>と言ってもいいかもしれません。
 (勿論、本人達がそれを望んでいたかどうかとは全く別の所で、このような役割がビートルズに期待されていたと考えた方がいいと思いますが。) 
 次号でお話する'Yesterday'を録音した頃のジョージ マーチンの次の様な言葉も、このことに深く関わっていると思うのですが、皆さん、どう思いますか?
 「・・・(ビートルズの)音楽の原型に私が手を入れることが次第に少なくなっていった。というのは、彼らの才能が勢いよく育ってきた証拠でもある。依然として(レコード)制作上のアプローチに采配を振るう立場にいながら、私は自分のアイデアよりも、彼ら自身の出すアイデアの方が良くなってきていることに気付いていた。」
 「確かなことは、演奏力、歌唱力よりも何よりも、彼らの作品自体が群を抜いて素晴らしいということだ。実に偉大な才能だった。彼らは最盛期のコール ポーターやジョージ ガーシュウィン(戦前のアメリカポピュラー音楽を代表する作曲家達)と同じだった。それよりも、彼らの音楽が彼らの生きる時代を代表していたことは間違いなかった。」
 「これこそ、この時代の人の歌だ。若者たちを奮い立たせた、時代の歌と言えるだろう。」

新しい年を新しいギターと一緒に迎えたのは?

 さて、前々回の【13】でお話したように、1964年末の疲れ果てていたビートルズがブライアンが企画した2回目のクリスマスショーに取り組んでいた頃。ベーシストのポールは、新しいギターを手に入れます。アメリカのEpiphone社製のCasino ES-230TDです。
 そのきっかけとして、ポールはこの頃エリック クラプトンがいた The Bluesbreakers というバンドを率いていた有名なブルースミュージシャンのジョン メイオールの存在があったことを語っています。
 「彼はよく、夜中にいろいろなレコードを聴かせてくれたんだ。彼はDJみたいなタイプの人で、彼のところに行くと・・・、これをちょっと聴いてみろと言って、B.B.キング(著名なアメリカのブルースミュージシャン)やエリックの演奏を何時間も聴かせるんだよ。ちょっとした夜の学校みたいなものだった。そういうことがあって、僕は興味を引かれてCasinoを買ったんだ。」
 メイオール自身もこの深夜のレコードセッションのことを覚えていて、「1955年に軍隊にいた頃日本で買った、ホローボディのギター(Casinoのこと)を、ポールに見せたんだ。彼はその音色が出したくてホローボディのギターを買ったんだ。」と言っています。
 ※このCasinoは、一見するとエリックも使うGibsonーES335のような、中に補強用の木材(力木)が入っているセミホローボディのように見えますが、ボディの中が完全に空洞になっていてJazz等でよく使われるホローボディギターなのです。前回のトニー シェリダンのGibson ES-175もそうでした。ただしCasinoは厚みが大分薄いですが。(因みに、このメイオールが持っていたCasinoは日本製だった可能性があります。) 
 また、ポールはジョンのRichenbackerについていたようなビグスビーのトレモロユニットがほしかったようで、当時のイギリスで手に入る唯一の<ビグスビーユニットが着いたEpiphoneギター>がこのCasinoだったのです。
 このサンバーストのCasinoはポールのお気に入りのギターとなり「もしもエレクトリックギターを1本だけ選べと言われたら、これにするね。」とポールは言っていますが、この後、多くの有名な演奏がこのギターから生まれます。アルバム"Abbey Road"の'The End'のソロもそうです。
 また、ポールはこの時、アコースティックギターも入手します。同じEpiphineのTexan FT79です。このギターは、この後'Yesterday'の録音でも使われ、その後も'BlackBird'等の録音でも使われました。
 ところで実は、このクリスマスショーの頃にもう1台の新しいギターがビートルズの元に届けられていました。
 イギリスでRichenbacker社のギターを販売していたRose-Morris社が、ジョンのために用意した1966年製のイギリス仕様のRichenbacker325です。
 実は、ジョンはこのクリスマスショーのステージで、アメリカでメーカーから送られた特別仕様の1964年製Richenbacker325を落として、ネックにヒビを入れてしまったのでした。
 当時の新聞記事によれば、「彼自身、その時は大したことはないと思っていたようだが、次のステージに持って出たときに、ギターヘッドのすぐ下に大きな亀裂が入っているのが分かり、演奏している内にチューニングが狂ってきたことに気付いた。」という事件だったようですね。
 そこで、Rose-Morris社がこの愛器を修理している間の代用としてジョンに貸し出したのが、同社の倉庫にあった通常モデルの1966年製Richenbacker325だったわけです。
 ジョンはこのギターが気に入ってクリスマスショーの間はしばらく使っていましたが、1964年製Richenbackerが修理を終えて戻ってくると、1966年製は自宅に置かれるようになり、最後にはリンゴにプレゼントされることになります。
 音色も違っていたのかもしれませんし、ボディの色がジョンの愛器の黒でなくメーカー標準仕様の赤を主体とした<ファイヤーグロー>で、ジョンの愛器にはなかったf字型のサウンドホールが空いていたこと等もあるのかもしれませんね。 

2本目の映画では、やっぱり"HELP!"していた?

 2月の終わり頃、ビートルズの面々は、暖かい大西洋のサンゴ礁に浮かぶ島国バハマで2作目の映画"Help"の撮影に入ります。
 ビートルズと"Help"で共演したイギリス人の俳優は次の様に、この映画の撮影がビートルズの面々にとってはあまり楽しいものではなかったことについて語っています。
 「この映画は、ビートルズをがんじがらめにするものだった。彼らは役柄を演じなければならず、そのことを快く思っていなかった。撮影の初日は、まるで撮影の最終日のようで、ビートルズにとっても一巻にお終わりだった。」
 ジョンもこの映画のことを「なぜかこの映画とはそりが合わなかった。僕たちは少し違った方向に言ってしまったと思う。僕たちはこの映画を恥じている。僕たちにとって映画はダメージにならないけれど、そもそも僕たちは全てを仕切っていたわけではない。映画のやり方だと、次に何がくるか確信がもてないということがある。」と言っています。
 ポール曰く「僕たちにはちょっと合ってなかった。僕らはゲストスターみたいなものだったよ。」
 リンゴも「この映画では主役を務めたけれど、僕は何にしろ前に出るのは嫌いなんだ。この映画は僕の存在にかかっているなんて誰にも思って欲しくない。これは指輪についての物語だ。例えば、ポールが主役に抜擢されていたら落ち着いていたと思う。おもしろくなっただろうな。」と。
 ところで、この映画の撮影中には、その後のビートルズサウンドに大きく影響する、こんなできごともありました。
 ジョンが「僕たちが初めてインド風のものを意識したのは、この映画を撮影している時だった。あるシーンを撮ったレストランのセットに、シタールが置いてあった。後ろでインド人のバンドが演奏するという設定だったけど、ジョージはシタールを凝視し見入っていた。」と言えば、ジョージも
「僕らはレストランでのシーンの撮影待ちをしていた。男がスープをひっかけられるシーンで、そこでは、後ろで何人かのインド人ミュージシャンが演奏していた。僕はシタールを取り上げ、それを抱えようとして『面白い音だな』と思ったのを覚えている。偶然のできごとだった。」と振り返ります。
 更にジョンは、「その2・3年後、セットに置かれていた楽器を見たことをきっかけに、インド音楽に目覚めていった。全部、あのむちゃくちゃな映画から始まったことだ。」とも。
 この映画と平行してレコーデイングされていたアルバム"Help!"には、変わりつつあったビートルズのこんな姿が、部分的にであれ、滲み出ているのですね。 

【NBC イベント情報】

【ビートルズ倶楽部バンド ライブ決定!】

★ 2024年4月13日(土)18時~20時 於:<弾き語りCafe ひこうき雲>
  (西武池袋線東久留米駅北口歩1分 ☎080-1070-1246) 

※詳しくは次号で。1ドリンクチャージ(有料)等の予定。
☆新しいメンバーも迎えて多彩なアレンジで、賑やかにビートルズナンバーを演ります。
♫皆さんも、一緒にビートルズを唄いましょう!

【イベント速報】

☆つい先日の<Fab 4の日>(ビートルズの日)の2月4日(日)の午後1時~3時。
 杉並区の井草地域区民センターで、NBCが主に企画した《ビートルズ トークセッション》~聴いて語ろう!ビートルズ<私の1曲はこれ!!>というイベントが開かれました。
 次号で詳報しますが、肌寒い天気にもかかわらず関係者も入れて50名以上の来場を得て、会場に用意した席は一杯になりました。
 遠くは愛知県からも来て下さった参加者の皆さんやビートルズ倶楽部会員の熱気溢れるトークで、あっという間に時間が過ぎていき、大変盛り上がったイベントとなりました。
 準備・片付けや状況に応じてのアドリブトーク等で盛り上げてくれたビートルズ倶楽部関係者の皆さん、ビートルズ愛溢れるトークを聴かせて下さった参加者の皆さん。本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました!次号で詳しくお知らせします。

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 皆さんもビートルズの曲を唄ったり演奏したりしながら<ビートルズサウンドの秘密>を一緒に考えませんか?
 西東京ビートルズ倶楽部(NBC)では、今までもビートルズ好きの皆さんがリアルで集まって ビートルズのCDを聴いて語り合ったりビートルズの曲をライブで聴いたりするイベント等を行ってきました。今「ビートルズのこの曲なら弾ける」とか「演奏してみたい・唄いたい」という皆さんと一緒に<ビートルズサウンドの秘密>を考える<ビートルズ倶楽部バンド>のメンバーを新たに募集します。熱い思いで一緒にプレイして、語り合いましょう!
 NBCでは、このサイトの内容やビートルズについてのご意見・感想等、お待ちしています。
 特に<私の1曲>として、<ビートルズの楽曲の中でどの曲が好きか、好きな理由やその曲にまつわる皆さん自身のエピソード等々>は大歓迎です。
 皆さんの熱い・厚い想いを、メールでご連絡下さい。お待ちしています! 
 ※イベントの申込やNBCへの意見・感想等のメールも、下記までお願いします!

【 西東京ビートルズ倶楽部(NBC) アドレス: nbc4beatles@outlook.jp

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