ビートルズって、何?【5】《ロンドンに向け、北のリパブールから風が吹き始めた》

2023年9月6日

西東京ビートルズ倶楽部(NBC)代表 田中敏久

このサイトでは皆さんと一緒に【ビートルズが残してくれたもの】について語り合い、自分たちの音楽活動や社会の動きをどう思っていたのか、ビートルズや彼らを取り巻く人々とのdynamics(関係性/集団力学)に注目して探ったり、今なお愛されている《ビートルズサウンドの秘密》を考えたりしたいと思っています。たくさんのご意見や感想を、どうぞよろしくお願いします!

前回は、3度もデビュー曲を録音し直した頃のビートルズ。あまりに<前例がないバンド>だったために迷走しながらも、彼らの実力と魅力を信じる人達に支えられて、ようやく本来の力を発揮することができるようになりました。
今回、ヒットチャートを上昇し続けた"Love Me Do"の後、マーチンからの画期的な提案を受けたビートルズは2作目のオリジナル曲”Please Please Me”で<初のナンバー1>に上り詰めたばかりか、新人としては異例のLPレコードのレコーデイングの話も動き出し、リパブールからの風が吹き始めるのです。

 

 

 

 

◇ハンブルグからの帰国直後、マーチンから「ありえない」提案が・・・? 《1962年11月16日》

 ビートルズの面々が4回目のハンブルグ公演から戻った次の日。10日後には次のレコーデイングが予定されていたにもかかわらず、マーチンから突然呼び出されて、ロンドンのパーロフォンのオフィスに向かいます。
 実はビートルズは、自分たちがイギリスを離れてハンブルグに行っている間に”Love Me Do”がチャートの圏外に落ちることを非常に心配していました。実際は落ちるどころか再びチャートを登り初めていたのです。これもまた普通はありえない、<前例のない>ことでした。
 当時を振り返って「ビートルズとその音楽への反響の大きさには身震いがした」と語るマーチンですが、彼自身の予想を遙かに超えて息の長いヒットを続ける”Love Me Do”を横目で見ながら、ビートルズとブライアンに対して「ありえない提案」をしてきます。
 この時マーチンは、ビートルズとブライアンに対して、レコード製作に向けて互いに協力し合い、新たなアイデアをぶつけ合えるような人間関係を築くため、全員が満足するためには何が必要か話し合おうと提案したのでした。

 実は、最初に交わした契約からすれば、新しいレコーデイングは必要ありませんでした。しかし、この時マーチンは、ビートルズとのレコード作りを全く新しく始めたいと考えていたのでした。
「全員が納得できる音楽をビートルズと一緒に作れたら、どんなに素晴らしい作品ができあがるのだろう」と。マーチンは、彼らが生み出す音楽だけでなく、ビートルズの人間性や四人の個性に心を動かされていたのです。
 この頃のインタビューでマーチンは、「ビートルズのいいところは、素晴らしいユーモアのセンスだ。彼らは物事を必要以上に深刻に受け取らないので、一緒に仕事をするのが楽しい。彼らには才能があるが、もし仮にミスをしてもジョークで笑い飛ばせる。」
 この時、”How Do You Do It”をもう一度録音する気があるかビートルズに聞いたマーチンは、きっぱりと即断されてますます彼らのことが気に入ります。そして、”Please Please Me”を2枚目のシングルにしたいというビートルズの考えに賛成し、どのようなサウンドにするか話し合います。(因みに”How Do You Do It”は、翌年、ブライアンがマネージメントするリパブール出身のジェリー&ザ ペースメーカーズが録音して、みごとNo1ヒットとなります。)
 実はマーチンは、この頃には前回9月の録音を聴き込んでいて、”Please Please Me”は強力かつキャッチーな楽曲で、ヒット確実だと思っていたのでした。
 この頃のマーチンとの信頼関係について、ポールは「マーチンの貢献は実際の所かなり大きかった。ぼくらの出した曲を、彼がずっと広いレンジで考えていることが最初に分かったのは”Please Please Me”のときだ。言われた通りにして、ぼくらもみんなその方が全然いいと思った」と。
 マーチンはこの時、今回はリンゴにドラムを任せることやジョンにこの曲でもハーモニカを吹くこと等も提案します。この時の話し合いで、B面には”Ask Me Why”が選ばれます。
 ここでも、アップテンポで躍動的なA面の”Please Please Me”に対して、ゆったりしたリズムでそれでいてビートルズらしい黒人っぽいハーモニーが美しい”Ask Me Why”をB面にするというバランス感覚には、「さすが」と言わざるを得ません。

◇「LPを録音したいんだ」 マーチンの非常識な提案に全員びっくり! 《1962年11月16日》

 この後さらにびっくり仰天な提案がマーチンから出され、全員心臓が止まるかと思いました。
それは、「ビートルズのLPを作りたいんだ」という提案です。
 当時、高額のLP(Long Play=長時間録音)レコードを購入するのは、ヒットチャートに登場する(片面1曲の)シングルレコードを買う若い世代とは違う年齢層だと考えられていました。
 しかし、今やブライアンのようにビートルズの魅力の虜になっていたマーチンは、それまで培ってきた独創的で才能あるレコーディングマネージャーとしてのノウハウをビートルズにつぎ込んで、彼らとのレコード作りに賭けようとしていたのです。
 ちょうどこの頃発行された複数の音楽雑誌の記事には、マーチンのビートルズのLP作りに対する溢れんばかりの思いが滲み出ています。
 『A&Rマネージャーのジョージ マーチンが明るい未来を見いだしたビートルズ~新人ボーカル インストゥルメンタル グループ(キャッシュボックス)』
 『ビートルズLP決定。ジョージ マーチンは”Love Me Do”のキャバーンクラブでのライブ収録の可能性を示唆。ほとんどの曲はグループのメンバーによる自作である。(NME)』
 ビートルズと出会う前のマーチンが才能ある新人を探していたことはお話ししてきました。実は、ビートルズ登場以前にイギリスの若者に人気絶大だったクリフ リチャードの最初のLPが、スタジオに観客を入れたライブ録音だったこともこのLP作りの話に関係がありそうです。
 この「キャバーンでのライブレコーデイング」の構想は、この年の12月にマーチン自身が実際にキャバーンを下見してボツになりました。穴蔵と言われたキャバーンは、湿気・臭気・不安定な電源等々、機材を持ち込んでバンド演奏を録音するにはあまりにも劣悪な環境だったのです。

◇2枚目で初のNo1ヒットレコード ”Please Please Me”の録音 《1962年11月26日》

 ビートルズにとってアビーロードでの4度目、マーチンとの新しいパートナーシップでの録音。
  マーチンは「それは素晴らしい作業だった」「セッション全体が喜びだった」と振り返ります。
 まずは、A面の”Please Please Me”を録音します。
 この時、ジョンはこの後数々の名曲・名演を生み出していくお気に入りのGibsonジャンボ(J160E/エレアコ仕様)、ジョージはGretschのDuoJet、ポールはこの後長きに渡ってビートルズ/ロックンロールベースとして大人気になるHofnerの500/1、リンゴの前にはPremier54のセット。それぞれの使い慣れた楽器を持ってビートルズは、全員一緒にレコーディングを開始します。
 この時期は勿論ですが、最後のアルバム/アビーロードの時まで、ビートルズは基本的には「全てそのまま演奏し録音する」のです。(例えば、あのアルバムのB面のメドレーの曲も!)
 まずバックの楽器の演奏部分のみを、次に歌とハーモニーを録音。最後に、マーチンの提案が採用されたジョンのハーモニカパートをオーバーダビングして、遂に曲が完成しました。
 この時、2階のミキシングルームにいたマーチンは、トークバックの所に歩み寄ってスイッチを押し、いつもはブライアンのように親しみを込めてビートルズを”boys”と呼んでいたのに、わざわざ改まって”Gentleman(諸君)”と呼びかけます。そして「君たちは最初のナンバー1レコードをものにしたぞ。」とスタジオ中に声を響かせたのでした。
 ところで、この曲はジョンがメロディーと歌詞をほぼ全部作りました。「ビング クロスビーのようにPleaseという言葉の2重の意味(お願いする・喜ばせる)を使って、当時好きだったロイ オービソンのような曲を書いてみたかった」とはジョン。ただし、最初の演奏は非常にテンポが遅く、マーチンに「テンポを上げよう」と言われて演奏してみて、ビートルズもその効果を実感してアレンジをし直し、今回の録音に臨んだのでした。(前にポールの話でも触れましたが・・・)
 小休止の後、B面の”Ask Me Why”を録音。こちらは更に順調に進んで、”Please Please Me”の1/3の回数(テイク)で終了しました。この曲も、ほとんどジョンが作った曲です。因みに、1枚目の”Love Me Do”と”PS. I Love You”はポールが中心になって作りました。

◇ビートルズらしいサウンド 《ビートルズサウンドの秘密~その1:パワーボーカルハーモニー》

 この頃からもう少し後になるまで、ジョンとポールはそれぞれが別々に作った曲でも、特に歌のメロディーやハーモニーを考える時は一緒に唄いながら考えることがよくありました。
 そんな歌やハーモニーの作り方についてポールは、「二人でボーカルをとって、ぼくが高音をハモってジョンが下のハーモニーというかメロディーを唄ってる。どっちが主旋律かなんて決めないで唄うのが良かったんだ。楽譜を作るなんていうつまらない作業をするまでは、そんなこと決める必要はなかったからね。」と振り返ります。
 ”Please Please Me”でも、ジョンやポールの声が上になったり下になったり入れ替わりながら、強力なハーモニーを創り出しているところが、ビートルズらしいサウンドですよね。
 この頃のビートルズのバンドアレンジについて、この年の暮れにハンブルグでビートルズと共演したロンドン出身のバンドのメンバーは、自分達の出す音との違いを「彼らもR&Rのスタンダードをたくさん演奏するが、3パートのハーモニーを入れたりして、アレンジを全て自分達で考えていた。それは信じられない光景だった。ぼくは完全に打ちのめされた」と語ります。
※《ビートルズサウンドの秘密》については、次号【6】でまとめてお話したいと思います。

◇ロンドンに向けて、北のリパブールから新しい風が吹き始めた。 《1962年11月~12月》

 実は”Love Me Do”を売り出し始めた頃、最初にロンドンの新聞社をまわっていた時に、ビートルズは屈辱的な扱いをされていました。
 ジョンは「ロンドンに行ったとき、ぼくらは田舎者扱いされて、動物のように見下された」と言い、ポールは「『リパブールからでは絶対無理。ロンドンに住まないとダメだ』と言われた」とも。
 ところが、”Love Me Do”がNMEのトップチャートで1週だけ27位に入った頃には変化が起き始めました。この頃のビートルズは、ロンドンのジャーナリスト達に「新しい風が北から吹いてきた」ことを実感させる存在となり始めていたのです。
 11月16日にポールと初めて会った音楽ライターは、「ビートルズは非常に異色(オフビート)なグループだ。音楽界はファッション界や映画界に追いついていず、時代遅ればかりだったが、ビートルズの(前髪を平らにした)写真を見たとき、遂に変化が訪れたことを直感した」と語ります。
 また、ロンドンの著名な音楽雑誌の編集者は、この時期にビートルズと話して「これまでに取材した誰よりも話の内容が濃く、目的意識が高いという印象を強く受けました」と語ります。彼女はまた、ジョンと他のメンバーとの関係について「メンバーはジョンを尊敬し、ジョンはリーダーとして全員を引っ張るセンスを持っている」とも。

 この頃、ビートルズのTV出演に絶大な貢献をした人物が、ブライアンをマーチンから紹介されたディック ジェイムズです。
 実はマーチンとブライアンは、11月16日のミーティングの後、ビートルズを売り出すための今後のプランについて二人で話し合っていました。最初に出会った頃からお互いに好印象をもっていた二人ですが、この頃には更に歩み寄って、ビートルズをしっかり演出するため、仕事の上でも個人的にもいい関係を築こうとしていたのでした。
 そして、マーチンはそのためにも、ビートルズの楽曲の出版権を、”Love Me Do”の時に出版権を与えたEMIレコード傘下の会社ではなく、他の音楽出版社に委ねることを提案します。
 ”Love Me Do”等の出版について幾つか不満があったブライアンもこの提案に賛成し、マーチンが提案したディック ジェイムズと会ってみることにします。
 アメリカでトップ20入ったこともある数少ないイギリス人歌手だったジェイムズは、周囲の何人もの人達からビートルズや”Love Me Do”についていい評判を聞いていました。特に、マーチンからは「”Please Please Me”は大ヒットする」と太鼓判を押されていたので、出版する準備を進めていました。
 そして、”Please Please Me”が録音された翌日にブライアンと会って試聴用のアセテート盤を聞かされたジェイムズは、「私は頭が真っ白になった。彼が『どう思う』と聞くので、私は『これは絶対にナンバー1になると思う』と答えた」のでした。
 そしてジェイムズは、ここから猛スピードで動き始めます。ブライアンの目の前で、知人でもあったTV局のプロデューサーに電話して”Please Please Me”を受話器越しに聴かせ、ビートルズが人気番組の<Thank Your Lucky Stars>に出られるように取り計らいます。
 ジェイムズの実力を目の当たりにしたブライアンは、二人で協力してビートルズを1位にするための方法についてじっくり語り合い、方針をまとめました。
こうしてビートルズは、ロンドンのショービジネス界での経験豊富なジェイムズの力を借りて、ロンドンで強力な売り込みができるようになったのです。
 そしていよいよ、1月に発売された2弾シングル”Please Please Me”がヒット街道をまっしぐらに駆け上がっていた1962年2月。最初のLPの録音がアビーロードスタジオで始まります。

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西東京ビートルズ倶楽部(NBC)では、このサイトの内容やビートルズについてのご意見・感想等、お待ちしています。特に<私の1曲>として、<ビートルズの楽曲213曲の中でどの曲が好きか、好きな理由やその曲にまつわる皆さん自身のエピソード等々>は大歓迎です。
NBCでは、今までにもビートルズ好きの皆さんがリアルで集まって、ビートルズのCDを聴いて語り合ったりビートルズの曲をライブで聴いたりするイベント等も行ってきました。
「ビートルズのこの曲なら弾ける」とか「演奏してみたい・唄いたい」という皆さんの声がたくさん集まったら、一緒に演奏したり唄ったりする会も企画したいと思っています。
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