みんな同じ給食にして! 東久留米で署名約3000筆

2021年11月30日

「弁当併用スクールランチ」方式での中学校給食が実施されている東久留米市で、全員が同じ温かい給食を食べられるように求める署名運動が展開されている。活動約2カ月で3000筆ほどが集まり、12月議会に、アンケート調査などの実施を求める請願も出されている。

スクールランチは、事前注文で、弁当タイプの給食を支給してもらえるもの。献立は主菜1品と副菜3品の日替わりで、牛乳も付く。都の指針に沿って市の栄養士がメニューを作成しており、1食320円。

注文は選択制で、生徒は自宅から弁当を持参することもできる。スクールランチの喫食率は約5割。日にもよるが、半数の生徒が弁当を持参していることになる。

スクールランチの一例(東久留米市ホームページから転載)

 

この状況に対して市民から、全員が同じ給食を食べられる方式への転換を求める声が上がっている。9月には、保護者も交えた「東久留米市のあたたかい中学校給食の実現をめざす会」が発足。署名運動では、「ずっと疑問に思っていた」「絶対実現してほしい」など、応援の声が多数寄せられたという。

こうした反応を受け、同会は「この方式を続けているのは都内では他に東村山と国分寺の2市があるだけ。食育が推進されている中、他市区と同じ教育が受けられていないのではないかという疑問もある」と指摘する。

実は同じ訴えはこれまでも議会に請願されてきたが、「財政的に厳しい」「給食センターを作る用地がない」などと退けられてきた。市は、「学校給食法に基づく学校給食として実施している」との見解でいる。

これに対して保護者からは「子ども中心に考えてほしい」の声が上がる。今月末に市長選挙があることもあり、「市政に変化が起これば」と期待を寄せる意見も出ている。

編集部おすすめ

1

今年も猛暑の夏をこえて、ようやく9月。まだセミが鳴いているかと思えば、秋の虫の音もさかんに聞こえてくるころとなりました。 二十四節気では白露(8日)、秋分(23日)とつづいて、日ごとに陰の気が深まり、 ...

2

西東京市の対象店舗にてキャッシュレス決済で支払いをすれば、最大で1回当たり2500円相当、期間当たり1万円相当のポイントが還元されるキャンペーンが、10月末まで実施されている。 対象の決済サービスは、 ...

3

1923(大正12)年9月1日発生の関東大震災から100年。本紙では、旧田無市・旧保谷市(ともに西東京市)、東久留米市、小平市の市史をもとに、「そのときの地域」を探った。  * * * 各市の市史から ...

4

6年後には里親家庭で暮らす子どもを都内で倍以上にしたい――今年4月に小平児童相談所の里親支援業務がフォスタリング機関事業として民間委託され、サポートの充実が進められている。里親制度や今後の課題について ...

5

西東京ビートルズ倶楽部(NBC)代表 田中敏久 このサイトでは皆さんと一緒に【ビートルズが残してくれたもの】について語り合い、自分たちの音楽活動や社会の動きをどう思っていたのか、ビートルズや彼らを取り ...

6

西東京市で、市民が持っている昔の写真を発掘し、デジタルアーカイブ化する活動が昨年6月から続けられている。郷土史に詳しい滝島俊さんと写真家の濱口太さんが取り組むもので、プロジェクト名は「西東京市写真発掘 ...

7

屈指のアイデアマン 神山伸一さん 現役課長が隣接市の副市長に――。 小平市職員の神山伸一さん(58)が小金井市副市長に任命されることとなり、「他市からの引き抜きは異例」と話題になっている。 大抜擢の理 ...

8

西東京市保谷こもれびホールの愛称が「タクトホームこもれびGRAFAREホール」に決まった。市が募集したネーミングライツ・パートナーに同市に本社があるタクトホーム㈱が選ばれたもの。GRAFAREは同社が ...

9

西東京市向台町の圡方隆一さん・仁美さん夫妻が、このほど、自宅の一部を改築し、「8cho8ma gallery(はっちょうやまギャラリー)」をオープンする。初回の展示会は6日㈮から。「若手作家を応援した ...

10

地元の出荷工場「東京エッグ」 玉子の黄身が濃くて、食欲をそそられる――。 西東京市泉町にある玉子出荷工場「東京エッグ」が敷地内に24時間稼働する玉子の自動販売機=下写真=を設置し、近隣で話題になってい ...

11

大手コンビニエンスストア「ファミリーマート」が行うフードドライブをご存じだろうか? 全国約1900店舗で実施され、この地域でも小平市や東久留米市で取り組まれている。小平市で連携するのはNPO法人「カモ ...

12

小平市で最晩年を過ごし、同市名誉市民でもある巨匠彫刻家・平櫛田中の回顧談が、生誕150年の節目に合わせて発行された。1965年(94歳時)に語った、生い立ちから東京美術学校(現・東京藝術大学)で教えて ...

Copyright© タウン通信 , 2023 All Rights Reserved.