ぬくもり伝わる手づくり料理「うつわ&カフェ かくしち」

2017年12月4日

街で見つけた気になるあの店

2002年のオープン以来、手づくりにこだわった料理とおしゃれなお店の雰囲気でファンを増やし続けている“うつわ&カフェ かくしち”。同店では、「若い作家さんを応援できるお店を」との思いから、作家ものの“器”の展示スペースを併設しています。

 

かくしちの人気の理由は、季節ごとに変わる展示内容もさることながら、パティシエの店主・小林康太さんがつくる、料理とスイーツの数々があってこそ。「仕込みの段階から店内で手づくりしている分、手間は掛かりますが、何を使っているのかわかったほうが安全ですし、自信を持ってご提供できます」と、康太さんは話します。

 

では、早速、かくしちの人気メニューをご紹介!

 

 

紅玉りんごの焼きタルト(¥530)

ルビーのようにきらめくリンゴに、思わずうっとり。青森のりんご農家からもぎたてを送ってもらっている“紅玉”は、その香りの良さと程よい酸味、みずみずしい食感が自慢です。サワークリームを入れることで、さっぱりした味わいに仕上げているのが特徴。

 

タルト生地に仕込まれたアーモンドクリームが、味と香りの余韻を楽しませてくれます。「うちのケーキは、一般的なものと比べると大きいです。その分、最後まで飽きずに食べられるように甘さなどのバランスを調整しています」と康太さん。

 

スコーンセット(ドリンク付き¥800)

外はカリっ、中はふわっとした食感のスコーン。お店で毎朝焼き上げており、常時10種類ほどの味を用意。テイクアウトも可能で、1つ150円〜という値段もあり、小学生がお小遣いを握りしめて買いに来ることもあるそうです。特に人気なのは、「抹茶&ホワイトチョコ」「プレーン」「いちじく&紅茶」など。季節限定の品もあり、秋冬は「鳴門金時とシナモン」がケースに並びます。ランチセットには生クリームが付いてくるので、お好みで味の変化をお楽しみあれ♪

自家製キッシュ(単品¥550/サラダ・スープ付き¥950)

季節の野菜などを使ったキッシュは、日によって具材が変化。取材した日のキッシュは、キッシュドロレーヌという定番の味で、ジャガイモ・あめ色になるまで炒めたタマネギ・ベーコン・2種類のチーズが入っています。ホクホクとした食感のジャガイモ、あめ色になるまで炒めたタマネギの香り、卵のまろやかさ、チーズの香ばしさが“おいしさのハーモニー”を奏で……いや、これは“おいしさの地層”と表現するべきか……うーん、とにかくおいしいです(記者失格)!! 口の中がオーケストラ状態です。

テイクアウトのコーナーは、このような感じでおいしそうな商品がずらり。ついつい買いすぎてしまいそう……。西東京市・小平市からも自転車圏内ですので、ぜひ足を伸ばしてみてください!

 

<店舗情報>

住所:東京都東久留米市中央町2-1-34

営業時間:11:00〜18:00

月曜、第1・第3火曜定休

TEL:042-476-8050

 

ブログ

https://ameblo.jp/kakusichi/

 

Facebook

https://www.facebook.com/うつわカフェ-かくしち-251607584896628/

 

instagram

https://www.instagram.com/kaku7/

 

<取材記者の一言>

東久留米市中央図書館の向かいにある、かくしちさん。最寄駅である東久留米駅からのアクセスは15分という立地ながらも愛され続けているのは、やはり、地元の人に人気だからなのでしょう。取材のアポイントを取りに伺ったときは、紅玉りんごの焼きタルトがまだあると知った女性のお客様が、「よかった〜〜〜」と悲鳴にも似た声を出して喜んでいました。

 

かくしちさんの見出しに「ぬくもり伝わる」と書いたのは、店員さんたちの一つひとつの発言・行動から、それを感じ取れるからです。例えば、ドリンクを出すタイミングを確認したり、キッシュのタルト生地は焼きあげる際に卵を塗り重ねることで、テイクアウトしても生地がパリッとするようにしていたり。ほかにも、スコーンをテイクアウトする場合は家庭でのおいしい温め方を書いた紙を添えていたり、入り口がバリアフリーになっていたり。

 

特に、お子さんは大歓迎だそうで、子ども用のイスを完備しています。それは、かくしちが、子どもたちにとっての“幸せな食の記憶”になってほしい、という康太さんの思いから。

 

「その子が大人になって、『親によく連れて行ってもらったな。久しぶりにあの味が食べたいな』と、うちに来店してもらえるのが夢です。新作をつくるのも大切ですが、昔からある商品も大事につくり続けていきたい」と、コーヒーを淹れながら話していた康太さんが印象に残っています。

 

「一言」というには長すぎるコメントになってしまいましたが、これもウェブならではということでお許しください! 個人的には、具材たっぷりの「おやきランチ」が大好きです。7年前に取材させていただいたときも、このおやきランチを食べたなあ。

 

そうそう、最後にもう一言! かくしちでは、年に数回、落語の会やプロミュージシャンを招いての演奏会などを開いていますので、同店のブログやFacebookからご確認を。この時期だけのクリスマスケーキもお見逃しなく、です。

 

(文・石川裕二)

編集部おすすめ

1

民泊「matasan」を経営 2018年6月15日の民泊スタート時から、自宅の3室を開放している。当時、共同通信の取材に応じた影響もあり、全国の地方紙でその〝開業〟が取り上げられた。注目された理由の一 ...

2

総勢約60店舗・500種類以上のメニューと、約3000人収容の飲食スペースが用意されるという大規模フードフェス「ぐるぐるグルメカーニバルin立川」が、9月20日㈮から29日㈰まで、立川にある国営昭和記 ...

3

小平市の西端にある「小平・村山・大和衛生組合」。 小平市、東大和市、武蔵村山市で運営するごみの中間処理施設で、3市の家庭から出る可燃・不燃・粗大ごみと、資源物となる容器包装プラスチックとペットボトルの ...

4

「西東京市民映画祭」が以下の通り開催。 9月21日㈯「福田村事件」=午前11時~、午後2時30分~ 9月22日㈰「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」=午前11時~、午後2時30分~。同作上映後、 ...

Copyright© タウン通信 , 2024 All Rights Reserved.