コカ・コーラと東久留米がSDGsで協働 ペットボトルの水平リサイクルへ

東久留米市に多摩工場を置くコカ・コーラ ボトラーズジャパン㈱と同市が協働で、使用済みペットボトルを再びペットボトル化する事業「ボトルtoボトル」に来年4月から取り組む。先月24日、事業連携の覚書を交わした。

市内から出た使用済みペットボトルを同社が粉砕・洗浄などし、再原料化してコカ・コーラ社製品の容器とするもの。都内では初の事業になるという。なお、同社は2030年までにすべてのペットボトルを100%サステイナブル素材にする「容器の2030年ビジョン」を立て、取り組んでいる。

覚書を交わすに当たって同市の富田竜馬市長は「目に見えるリサイクルなので、市民も実感しやすいはず。環境保全の意識向上など、波及効果も期待したい」と話した。

この事業はSDGs推進の一環で、資源循環の場合、新規にペットボトルを生産するよりも二酸化炭素排出量を60%削減できるという。同市からは昨年1年間で約266㌧の使用済みペットボトルが回収されている。

資源化においては回収時のペットボトルが清潔であることが求められることから、市は分別や洗浄を呼び掛けている。

 

地域活性化に協力

同社と市は今年9月に、地域活性化などを目的とした包括連携の協定を結んでいる。市内に設置した自動販売機の売り上げの一部を地域貢献に活用することなども含んでおり、すでに、上の原グラウンドにAEDを設置するなどしている。

覚書を交わす富田市長(左)と、多摩工場長の上野哲郎さん

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