西東京市民まつりに向け、クラウドファンディング

背景に経費増

11月11日㈯、12日㈰に4年ぶりに開かれる西東京市民まつりに向けて、協賛金を募集中――同まつりの実行員会が、11月4日㈯までの期限で、クラウドファンディングを行っている。物価高などによる経費増を受けて実施するもので、返礼品には買い物時などに優先してもらえるファストパスなどを用意している。

 

返礼品に、行列回避のファストパスなど

クラウドファンディングは、ネット等を活用して協賛金を募る仕組み。

市内事業者らでつくる実行委員会では、運営にかかる経費増を受け、50万円を目標に実施している。実行委員会によると、人件費や物価が上がっているため、前回開催時に比べ、同じ規模でも約1300万円の経費増となっているという。

ただ、1300万円の経費増に対して、50万円の目標額は少なすぎると思われるが……。

「以前は地元の商店から頂いていた協賛金を、市民の皆さんにお願いしたいというのが趣旨です。今回を第一歩とし、今後の協賛金集めを工夫していけたら」

そう説明してくれたのは、実行委員で出店部長を務める山本泰嗣さん。

背景にあるのはコロナ禍の影響だ。飲食店を始めとした地元商店が苦境に陥っており、以前のように協賛金を得るのが難しくなっている。また、3年間開催しなかったため、担当者が替わるなどして各所で仕切り直しが生じている。

そうしたことから、ダイレクトに市民に働きかけ、広く支援を得ていくのが狙い。今回は市が経費増分を支出するが、来年以降は不透明であり、「市民主体のまつりを継続していくために、新たなスタイルも模索したい」(山本さん)という。

 

脱炭素の取り組みも

なお、クラウドファンディングの返礼品は幾つかあり、特に、行列を回避できるファストパスが注目される。対象店舗は約45店(全出店数は約140)。協賛金3000円への返礼品。クラウドファンディングは当日の会場でも実施される(返礼品は規定数に達した時点で終了)。詳しくはウェブサイト「CAМPFIRE」から。

クラウドファンディング「西東京市民まつりを継続したい」

会場では、できるだけプラスチック製品を用いないなど、脱炭素化の取り組みも行われる。

委員長を務める岡田勇さんは「10万人も集まる市内最大のイベントで、地域の人と店・企業が交わる大切な場。ぜひクラウドファンディングにご参加いただき、当日をお楽しみください」と呼びかけている。

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