作者・我孫子祐さんに取材
このほど、東久留米市を舞台にしたコミック『東のくるめと隣のめぐる』の第1巻が発売され、近隣地域を中心に話題を呼んでいます。
作中には落合川や黒目川の自然や、地元の寺社、市の施設などがたびたび登場。読みながら思わず「ここ知ってる!」と声を上げそうな場面が満載です。
今回は作者の我孫子祐さんにお話を伺いました。
「東久留米の自然を描きたかった」
さる2月10日に第1巻が発売された「東のくるめと隣のめぐる」。この漫画の作者は同市在住の我孫子祐さんです。
我孫子さんは開口一番、「東久留米の美しい川や自然を描きたかった」と話します。
我孫子さんが東久留米に越してきたのは約1年半ほど前のことだそうです。以前ほかの漫画家のアシスタントをしていたときに西武池袋線を利用しており、その際に車窓から見える東久留米のきれいな水面に心奪われ、練馬から引っ越してきたといいます。
川に魚や鳥がたくさん生息していることや、小中学生らが川で遊んでいる姿に感動したそうです。
川、プール、遺跡公園など多数登場
作中にはあらゆる東久留米ネタが詰まっており、落合川や黒目川はもちろん、市民プールや小山台遺跡公園なども登場します。
自身も地域で好きな場所はさまざまあるといい、市内の図書館やカフェで仕事をしたり、川べりを散策したり、散歩ついでに地元のパン屋さんでお昼を買ったりと、普段の生活からも地域を愛する姿が見えます。
夏頃には第2巻が発売される予定。同巻では毎年同市で11月に行われている「市民みんなの祭り」を取り上げたり、「大円寺」も登場するため、東久留米の景色に溶け込んだエピソードが数多く見られそうです。
◆我孫子祐さん 秋田県出身。第1回角川漫画新人大賞・入選。著書は『スライムさんと勇者研究部』(全4巻、講談社刊)。
◆『東のくるめと隣のめぐる』 KADOKAWA(角川コミックス・エース)、580円(税別)、都心から東久留米に引っ越してきた耕助と隣の家に住むめぐるの、青春恋愛コメディー漫画。