なかまちテラス、一足お先に内部公開

今週14日から利用開始  世界的建築家が手掛けた公民館とは…

小平市の仲町145番地に14日(土)、公民館・図書館が入る「なかまちテラス」がオープンします。

世界的建築家の妹島和世さんが手掛けた建築で、各所に細かい仕掛けが施されています。

今回タウン通信ではこのなかまちテラスを詳細に取材。一足早く読者に内部を紹介します。

椅子などにもこだわりが。

 

妹島和世さん「小さな建物が寄り添うイメージ」

14日にオープンするなかまちテラスは、建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞を受賞した妹島和世(せじまかずよ)さんが手掛けた小平市の公民館・図書館です。

妹島さんは、学生時代に小平に住んでいた縁から、今回のコンペに参加しました。建築のコンセプトを、「周囲の建物のスケールに合わせるように、いくつかの小さな建物が寄り添ってできた形をしています」と話します。

館の特徴は何といってもそのシルバーに輝く外観です。館全体が、エキスパンドメタルという千鳥状に切れ目が入ったメッシュ状の金属板で覆われています。これには軽量で強度があり、換気、採光、見通しがよいなどの特長があります。中から見ると外がよく見渡せ、陽も明るく差しますが、外からは見えづらいという構造になっています。

 

カフェラウンジ、陶芸室など”離れ”に

1階には妹島さんの建築物に多く見られる「ラビットチェア」という、うさぎの耳の形をした背もたれの椅子などが置かれたカフェラウンジや、電機窯併設の陶芸室、調理室などがそれぞれ“離れ”として独立してあります。

また館入り口近くには、館内の各部屋の利用状況が分かるタッチパネル式のモニターが設置され、施設内のスキャナーでイベントの情報などを取り込めば、そこで自動でイベント告知などもしてくれます(要登録)。

グリーンロードや玉川上水など、小平の情報を見ることができる「デジタルサイネージ」のブースでは、カラフルなキューブを指定された場所に置くと映像が流れる仕組みになっています。随時新しい情報が更新されるというので、行くたびに違った楽しみ方ができそうです。

 

2階に上がると子ども向け図書を集めた部屋や講座室などが。

3階はくつろぎながら雑誌が読めるスペースなど大人向けの図書コーナーや、陽当たり抜群のテラスがあります。

雑誌のコーナーからは1階のカフェに下りることができ、雑誌を手にカフェでリラックスというのもアリ。

地下に下りると水屋も付いたお茶室や、子どもの「お話し室」、グランドピアノがあるホールなどが。地下でも多くの部屋が採光を考え作られており、閉鎖的な雰囲気がないのも良いところといえそうです。

 

小林市長「地域のシンボルに」

14日には、「武蔵野美術大学生によるなかまちテラスのPR活動」と題したイベントや、各団体によるデモンストレーションも。

詳しくは仲町公民館(042・341・0862)へ。

なお、今回、本紙の取材に小林正則市長は「公民館と図書館を合体させた、人と情報が出会う素敵な空間です。いろいろな出会いが創出され、地域のシンボル的な施設になることを願っています」とコメントしています。

小平市「なかまちテラス」

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