住民票等自動交付機が廃止など 〜西東京市長記者会見から抜粋

2020年8月25日

2020年8月24日、西東京市役所で丸山浩一市長による記者会見が開かれました。

会見の冒頭、市長は発覚した2件の事務処理ミスについて謝罪。今後の手続きについて説明しながら、「市民には大変なご迷惑をおかけしました」と何度も口にしました。

謝罪の様子は、1分ほどの動画に収録しています。

動画(51秒)

この事務処理の不手際は、介護保険料の特別徴収処理と、生活保護受給者への住宅扶助の認定において発生したものです。

介護保険料に関しては、年金から天引きする特別徴収において、約4万2000人の8月分の処理に誤りがあったもの。その結果、約3万1600人に対して総額で約4600万円の追加納付が、約1万400人に対して総額で約5700万円の還付が行われることになります。

今後、8月27日に告知の送付が行われ、9月末に還付対象者に、10月末に追加納付対象者に向けて、それぞれ通知書送付が行われる予定です。

詳しくは高齢者支援課(042-420-2814)へ。

 

一方の生活保護受給者への住宅扶助の件は、1世帯に対して発生したもの。同世帯が市内転居した際、移転先の住宅扶助を認定すべきところ、漏れてしまったもので、2018年12月から今年8月までの21カ月に及ぶ、合計112万7700円の住宅扶助が支給されずにいました。

なお、すでに当事者には謝罪、説明がされており、未支給分については直接家主に振り込む形で対応するとのことです。

 

8月31日で自動交付機廃止

次に、丸山市長は、新型コロナウイルスへの対応などを説明しました。

同日現在の西東京市での感染者数が172人に上ることのほか、消費喚起のためのプレミアム付きチケットの販売(11月から実施予定)、災害備蓄品等の購入など、補正予算がらみの案件にも触れました。

続いて、個別の事案として、幾つかの事業について言及。直近のトピックとしては、8月31日をもって、市内に7カ所ある住民票等自動交付機が廃止されることが語られました。

この自動交付機は、現在では製造が中止されているとのことで、補修部品も入手困難となっているとのことです。

手軽に住民票等を発行できる場としては、マイナンバーカードを利用してのコンビニエンスストアがあり、現在では、市内61カ所のコンビニエンスストアが対応しているとのことです。

なお、交付が始まった2016年12月以降、17年度=6841件、18年度=1万598件、19年度=1万5282件と、コンビニエンスストア店頭での交付は拡大しています。

マイナンバーカードについては、現状で、約25%の交付率になるとのことです。

 

はなバス、10月にダイヤ改正

また、同市のコミュニティバス「はなバス」のダイヤ改正が、10月1日の予定で計画されていることも紹介されました。

全ルートで実施するもので、これまでの利用実態に基づき、市民ニーズに合わせた効率的な運行を目指します。

9月上旬からはなバス車内などで運行ダイヤが公表される予定で、9月15日の市報でも掲載の見込みとなっています。

アクリル板越しに、記者会見で話す、西東京市の丸山浩一市長

 

進むオンライン活用

オンラインの活用についても、多彩に示唆されました。

公共施設の再編成については、市民参加で検討を進めるためのシンポジウムを企画。こちらは、動画(YouTube)を活用し、9月中旬頃から2カ月程度、配信する計画でいます。

また、市職員のテレワーク環境の構築にも着手しています。セキュリティが重視される職場のため課題も多いですが、新型コロナウイルスだけでなく、自然災害発生時なども鑑み、まずは今年12月から来年3月までを試行期間とする予定です。

一方、市内の小中学生に対しては、一人1台を使えるように、全校にタブレット端末を配置します。国が進めるGIGAスクール構想に沿う取り組みですが、同市では、家庭と学校をつなぐなど不登校対策にも活用するほか、小学校と中学校を結び進学をスムーズにするなど、小中一貫教育の推進にも生かしていく計画でいます。

このほか、新型コロナウイルスの影響で運動不足になる市民が増えていると見られることから、働き盛り・子育て世代の20〜50代をメインターゲットとした(仮称)健康増進ポイントアプリの構築にも取り組みます。こちらは、今年度中の実施で調整しているとのことです。

 

森薗美咲選手から市内の子どもたちにユニホーム進呈

記者会見の終了後には、同市のPR親善大使に任命されている卓球競技の森薗美咲選手(FPC)から、市内の卓球部所属の中学3年生に向けてユニホームのプレゼントがありました。

丸山市長にユニホームを手渡す森薗美咲選手

 

中学生最後の大会に出られなかった3年生たちにエールを送りたいと、森薗選手から提案されたもの。セレモニーとして市長、木村俊二教育長にユニホームを手渡した森薗選手は「部活動ができない中学生たち、特に集大成となる大会に出られない3年生たちに、少しでも思い出になればと思って、ユニホームを贈ります」と話していました。

森薗選手は同市出身で、弟で卓球選手の森薗政崇選手(ボブソン、岡山リベッツ)と共に、PR親善大使を務めています。

 ◎西東京市

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