国の重要有形民俗文化財「清瀬のうちおり」調査報告書刊行

2021年6月9日

清瀬市の旧家・森田家から寄贈されたボロ(襤褸)と呼ばれる布地や端裂などを収集・整理した報告書が、清瀬市郷土博物館から刊行されました。

ボロ(襤褸)は、農村の女性が、屑まゆから取った絹糸や木綿糸など手持ちの材料を使って家族のために織った素朴な織物のこと。「うちおり」とも呼ばれます。

「清瀬のうちおり」は、明治時代から昭和20年頃にかけて織られた縞織物が中心で、所有者からの聞き取りにより、いつ頃誰がどこで何の目的で織ったのかが明らかにされているものが多く、この時代の生活や習俗、衣文化を知る上で歴史的価値が高い資料であるとして、496点が、2017年3月に国の重要有形民俗文化財に指定されました。そのうち101点が、森田家から提供されています。

当時の人々が、使える布地を最後まで大切に使い切ったことがわかり、その対極にある現代の「ファストファッション」について考えるきっかけになるかもしれません。

「森田家のボロ(襤褸)資料調査報告書」は、A4版119ページで2,000円。

同館と市役所、ブックス・いいだクレア店で購入できます。

お問い合わせは、企画部郷土博物館事業係(☎042-493-8585)まで。

2017/5/16

「清瀬のうちおり」 国の重要文化財に

清瀬市郷土博物館が所蔵する、同市および周辺地域で収集された自家用の着物・布地である「うちおり」衣料469点が、国の重要有形民俗文化財に指定されました。   生活に密着した普段着がまとまって残っていることや、養蚕や織物を行った多摩地域の家庭の衣料事情を今に伝える点などが高く評価されました。 「清瀬のうちおり」は、くず繭や残糸を用いて仕立てたもので、羽織、半纏、襦袢、帯、足袋、風呂敷などさまざま残っています。 詳しくは同館(042・493・8585)へ。 [リンク] 清瀬市郷土博物館

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