当院の在宅事例に他業種から関心

在宅診療NOW

まつばらホームクリニック 松原清二院長のコラム

このたび令和3年9月26日の「心臓リハビリネットワークセミナー(CRCNセミナー)」にて、当院の心不全における在宅医療の実際について当院連携室・村上看護師が話をさせていただきました。

ご紹介したのは、入院が長く、家に戻ってもすぐに再入院してしまうことが予想された大変困難な方の事例です。困難を乗り越えて最期まで本人の希望どおり自宅で過ごせた事例だったので、多数の方から「どのような工夫をしたのか」と質問が来て、大変盛況でした。

その議論で印象的だったのは、栄養士、リハビリ病院看護師、他院の在宅医療機関の医師――と、さまざまな立場から質問が来たことです。

◎自宅に帰ってから栄養介入はどうしたのか
◎呼吸リハビリはどうだったのか
◎せっかく患者を自宅に帰しても、すぐに病院に戻ってきてしまうのではないかと不安で仕方ないことが多いのだが…
◎ご本人が自宅が良いと言っても、家族から「入院させてほしい」と頼まれるケースがあるが、今回の症例ではどういった工夫がされたのか

といった質問です。

このような本音の意見の中には、さまざまなプロフェッショナルの立場で、患者に少しでも良くなってほしいという熱い気持ちがあります。

次回はその具体的なやり取りをお話しします。

プロフィール

松原 清二

在宅療養支援診療所「まつばらホームクリニック」院長。東京医科大学卒業後、複数の病院勤務を経て、2015年5月に同院開院。西東京市を中心に、練馬区・東久留米市・武蔵野市・新座市などの一部地域を訪問診療で回っている。総合内科専門医、循環器内科医。日本循環器学会専門医、日本内科学会認定医、認知症専門医、認知症サポート医。公式ホームページ:まつばらホームクリニック

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