当院の骨粗鬆症への関わり方

在宅診療NOW

まつばらホームクリニック 松原清二院長のコラム

 

前回は骨粗鬆症についてお話ししました。今回は当院での在宅での骨粗鬆症への関わり方についてお話しします。

まず日頃の診療では、転倒する危険性がないか生活環境を観察しています。例えばベッドやソファからの立ち上がり時にふらつきがないか、歩行が不安定な方は時に広い居間などでつかまるところがあるかどうかなど生活環境のリスクの評価をしています。

また日頃の問診では、最近背が縮まっていないかの確認を行います。実はこれは隠れ脊椎の圧迫骨折があるかどうかや、以前大腿骨や脊椎の骨折をしていないかどうかの確認になっています。

さらに、疾患として呼吸器疾患やステロイドの内服など骨粗鬆症のリスクがあるかを拾いあげ、その後には、超音波で踵骨部に骨塩定量検査を行い、骨粗鬆症の有無を確認し、必要があれば骨を強くする治療を行っています。

骨は、骨の産生を促す一方で骨を破壊するバランスの上で成り立っていますが、症例に応じて骨の産生を薬剤でより促進する、骨破壊の速度を阻害するなど薬剤決定をしています。

在宅医療で関わる方々においては、転倒や尻餅をついた際に簡単に骨折してしまうことも珍しくないので、なるだけそのリスクを先に述べた投薬によって減らせたらと思います。

プロフィール

松原 清二

在宅療養支援診療所「まつばらホームクリニック」院長。東京医科大学卒業後、複数の病院勤務を経て、2015年5月に同院開院。西東京市を中心に、練馬区・東久留米市・武蔵野市・新座市などの一部地域を訪問診療で回っている。総合内科専門医、循環器内科医。日本循環器学会専門医、日本内科学会認定医、認知症専門医、認知症サポート医。公式ホームページ:まつばらホームクリニック

編集部おすすめ

1

お盆休みや終戦記念日といった、いつもとは違う時間の流れる8月。コロナ禍も3回目の夏です。さらに異常気象による豪雨や猛暑のなか、物騒な事件もおこって、みんな心の平静を保つのが容易ではありません。 学生さ ...

2

二十四節気の小暑、大暑とつづく7月は、いよいよ暑さもたけなわ、夏本番。 そして、20日は夏の土用の入り。土用は来月の立秋を迎えるまで、約18日間つづきます。 昔の農家では土用に入った日から3日目を「土 ...

3

95品を期間限定で 西東京市の小中学生が考案した地元野菜を使ったメニューが、実際に同市の飲食店18店舗で販売されている。先週15日㈮に始まった夏季限定企画で、8月31日㈬まで。販売店舗やメニューの詳細 ...

4

小平市にあるガスミュージアムで、ガス事業誕生150年の企画展「日本のあかりのうつりかわり―古灯器からガス灯へ」が開かれている。9月19日㈪㈷まで。 ガス灯の前史として、薪(まき)、油、ろうそくなどを用 ...

5

小平市にある武蔵野美術大学 美術館・図書館で、「みんなの椅子 ムサビのデザインⅦ」と「原弘と造型:1920年代の新興美術運動から」の2つの企画展が開かれている。 いずれも8月14日㈰までと、9月5日㈪ ...

6

20万都市にふさわしい地域博物館を創ろう――。西東京市で今春、「地域博物館を創ろう連合会」が発足し、機運醸成を狙いに、市民へのPRなどの活動を行っている。来月3日には、国立民族学博物館の飯田卓教授を招 ...

7

多々困難経て夢の独立開業 西東京市中町の農園の一角に、キッチンカーでイタリア料理を提供する「Fiо Nuku(フィオヌク)」が6日にオープンした。採れたての旬の野菜を用いたパスタなどを、テイクアウトの ...

8

前市長の死去に伴い4月3日投開票で実施された清瀬市長選挙で当選した澁谷桂司市長(48)が、8日、就任記者会見を開いた(記事下にダイジェスト動画)。 そのなかで澁谷市長は、「住んでよかった、住んでみたい ...

Copyright© タウン通信 , 2022 All Rights Reserved.