メッセージノート

在宅診療NOW

まつばらホームクリニック 松原清二院長のコラム

 

在宅医療でご家族とのやり取りが必要になることがありますが、仕事などの関係で、ご自宅にはご家族が不在ということがよくあります。

そんな時には一冊のメッセージノートが役に立ちます。

例えば、がんの患者さんで[今日は右の肩の痛みがあったので、痛み止めを飲みました]などのご家族からの報告があれば、その内容から痛み止めの内服量を調整できます。また、心不全の患者さんで、[最近体重が増えてきていますけど、前もこれで入院していたので、よくみてください]などの報告があれば、心臓超音波などで精密検査をしていきます。

診療に非常に有益な情報をもらい、それを診療に反映させ、その結果をノートに記載してご家族に伝える――そうした情報共有によって、在宅療養での質を担保しているところがあります。

在宅医療では、このようにご家族が参加をし、ご本人の訴えを拾い上げることも大切です。

プロフィール

松原 清二

在宅療養支援診療所「まつばらホームクリニック」院長。東京医科大学卒業後、複数の病院勤務を経て、2015年5月に同院開院。西東京市を中心に、練馬区・東久留米市・武蔵野市・新座市などの一部地域を訪問診療で回っている。総合内科専門医、循環器内科医。日本循環器学会専門医、日本内科学会認定医、認知症専門医、認知症サポート医。公式ホームページ:まつばらホームクリニック

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