在宅医療で輸血をすること

在宅診療NOW

まつばらホームクリニック 松原清二院長のコラム

 

最近、病院から、ご自宅での赤血球や血小板の輸血を依頼されるようになりました。

通常骨髄で血球は作られますが、白血病や骨髄異形成症候群など血液の病気があると、正常な血球を作れなくなります。すると赤血球が少なくなり、息切れやだるさを感じるようになります。

また、止血機能に関わる血小板が少なくなれば、青アザや鼻血が出現するようになります。

赤血球輸血は、しばらくの間行うと症状がだいぶ楽になる方が割合として多いため、病院の外来でやっていた方は、「外来通院が困難になっても自宅で続けてほしい」との希望を持つ傾向があります。

最近は血小板輸血の依頼も増えてきており、この場合は病院入院をしていて、もう輸血だけなら家に帰りたいという方が多いです。

血小板輸血は常に振盪(とう)させていないと使用できなくなるので、在宅医療では取り扱いが難しい製剤でしたが、当院では血小板振盪器があるので、安定した輸血が行えると自負しています。

ただ、輸血は他人の血液なので、副反応として蕁麻疹(じんましん)や呼吸困難、血圧低下などが出る可能性があります。そこで当院では、輸血施行中は、当院の輸血手順のガイドラインを作ってくれた頼もしい看護師が付き添って対応しています。

自宅でも輸血ができる、安心した世の中に貢献したいと思います。

プロフィール

松原 清二

在宅療養支援診療所「まつばらホームクリニック」院長。東京医科大学卒業後、複数の病院勤務を経て、2015年5月に同院開院。西東京市を中心に、練馬区・東久留米市・武蔵野市・新座市などの一部地域を訪問診療で回っている。総合内科専門医、循環器内科医。日本循環器学会専門医、日本内科学会認定医、認知症専門医、認知症サポート医。公式ホームページ:まつばらホームクリニック

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