新しい地域医療のカタチ「コミュニティ型医療複合施設」とは!?

泉小跡地にこの春誕生

コミュニティ型医療複合施設なら何ができるの――? 閉校した西東京市立泉小学校の跡地にオープンして半年ほどがたった「LIFE MEDICAL CARE いずみ」(以下、LМCいずみ)。その新しいスタイルの可能性を探りに、訪ねてみた。

 

カフェや地域交流室が共に

「LМCいずみ」は、クリニック、カフェ、パーソナルトレーニングスタジオ、地域交流室、ホスピスなどがある複合施設。

今年2月にカフェが先行して開業し、続いて4月にクリニック、5月にホスピスでの入居者受け入れが始まった。公園に隣接していることもあり、現在では、特にカフェは地域の交流拠点となっている。

医療機関が集まる「医療モール」は各所で見かけるが、カフェや地域交流室を設けている例は珍しい。その狙いについて「LМCいずみ」ホーム長の櫻井英里子さんはこう話す。

「今の医療はどこか特別なものと見られがちですが、本来はもっと身近にあるべきものです。医療を身近なものにしてほしいという考えから、地域の人たちがふらっと来られる場所を目指しました」

もともと同所が小学校だったということもあり、地域に開かれた場所にするのは当初の計画段階からあったという。

21畳の畳が敷かれた地域交流室では、子どもを交えた創作のワークショップなどが行われており、今後は、認知症への理解を広める「オレンジカフェ(認知症カフェ)」などの医療に絡んだ講座も予定している(次回は10月26日㈬)。

地域の人々が集まるカフェ

地域交流室

ユニークなホスピス

施設内でとりわけ独自性が高いのがホスピスで、ここは厳密には「シニア向け家事付きシェアハウス」と位置付けられ、必ずしも緩和ケアを必要としない人も受け入れている。

「病気や年齢を問わず、ご入居が可能です。地域の多彩なニーズに対応していけるよう、ショートステイなどのサービスも用意しています」
と、「コミュニティホスピス だんろのいえ」施設長の遠山共生さん。

こうした取り組みを行う「LМCいずみ」は、国土交通省の「人生100年時代を支える住まい環境整備モデル」にも選定されている。
     ◇

なお、地域交流室やカフェ、中庭などを会場に、9月23日㈮㈷に「いずみの夏祭り」が開かれる。午後5時から屋台など。

詳しくは総務部(☎042・439・6190)へ。

LIFE MEDICAL CARE いずみ

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