生誕150年 平櫛田中展 初期作品の初公開ほか代表作一堂に

小平市平櫛田中彫刻美術館で、特別展「生誕150年 平櫛田中展」が始まった。同市市制施行60周年事業でもあり、11月27日㈰まで実施される。

同館は、近代彫刻の巨匠・平櫛田中が晩年の約10年間を過ごした地にあり、「鏡獅子」「尋牛」などの代表作を含む彫刻作品約40点などを常設展示している。

今回の特別展では、全国の美術館や収集家から作品を借り、各時代での代表的作品60点を紹介する。同館学芸員の藤井明さんによると、東京でこれだけの作品を一度に見られる機会は貴重だという。

その中でも特に注目なのが、今回初公開されるという木彫の「樵夫(しょうふ)」。樵(きこり)の男が休んでいる姿を彫った作品だが、平櫛田中が彫刻を始めて1、2年の頃のもので、個人の手元で保管されてきたという。作品を最初に見たときの印象を藤井さんはこう振り返る。

《樵夫》木彫 明治32年 個人蔵(写真提供:小平市平櫛田中彫刻美術館)

 

「文献で作品の存在は知っていましたが、初期の彫刻のため、もっと拙いものを想像していました。一木を彫り出しており、細かいところまで正確で、平櫛田中の才能が見て取れるかのようです。彫刻を始めて間もない人の作品とは到底思えない出来で、驚きました」

なお、会期中は通常とは入場料が異なる。一般1000円、小中学生500円。

開館は午前10時から午後4時まで。火曜休館。同市主催。

詳しくは同館(☎042・341・0098)へ。

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