西東京市と小平市で
女性解放運動の元祖とも位置付けられる、明治大正期に活動した矢嶋楫子(かじこ)の生涯を描いた映画「われ弱ければ 矢嶋楫子伝」が、20日㈭に西東京市保谷こもれびホール、11月6日㈰に小平市ルネこだいらで、上映される。
江戸時代・天保年間に熊本県で生まれた楫子は、38歳まで武士の妻だったが、酒乱の夫に身の危険を感じ、子を連れて家出。このとき離縁を申し出たが、これは女性から正々堂々と離縁を求めた初の事例ともいわれている。

常盤貴子主演(写真提供:現代ぷろだくしょん)
その後、女子学院の院長に就き、日本キリスト教婦人矯風会の初代会頭も務めている。女性参政権獲得や廃娼運動などに関わった。なお、徳富蘇峰・徳冨蘆花の叔母でもある。
同作は、三浦綾子原作で、常盤貴子が熱演。ほかに、石黒賢、渡辺いっけいなど出演。
上映は両日とも午前10時30分からと午後1時30分から。各回とも、上映前に山田火砂子監督の舞台挨拶あり。1500円(前売り1200円)。
詳しくは、制作した現代ぷろだくしょん(☎03・5332・3991)へ。