多焦点眼内レンズについて

街かど診療室

保谷伊藤眼科・伊藤勇院長のコラム

 

白内障手術の際、ほぼ100%の人に眼内レンズを挿入し、術後に遠くを見やすくして近くは眼鏡を使用してもらったり、逆に近くを見やすくして遠くは眼鏡をかけてもらうように設定します。

現在、日本は皆保険制度のもと、保険適応のレンズは基本的にこのような単焦点レンズが主流となっております。

しかし、多様性の時代ゆえ、遠くも見たいが近くも見たいという要望に、多焦点眼内レンズが10年ほど前より日本でも使用できるようになりました。ただ、これは本年3月までは先進医療に含まれ、個人の保険契約内容によっては値段を保障されておりましたが、今現在は完全に自費診療という形となりました。

ただ、先進医療で認められていた多焦点レンズでは満足できず、海外からの輸入にて完全自費で手術を受けられる方々も以前から一定数おりました。

 

多焦点レンズのメリット、デメリット

現在、当院で選択させていただいている多焦点レンズは3焦点レンズに焦点深度拡張を併せ持つレンズ、3焦点レンズで乱視を矯正するレンズなどです。遠く、中間、近くにピントが合いやすく、日常生活で眼鏡に煩わされる時間が少なくなることが最大のメリットです。

メーカーからの宣伝では、眼鏡はいりませんとされておりますが、実際には10人中2人は小さい文字を読む際は眼鏡が必要との学会等での報告通りです。

注意点として、多焦点レンズは小さなレンズに多数の溝を作ることにより光の屈折を変えるため、横から入った光や、夜間照明などで散乱した光を強く感じる人がいることや、眼球形態(角膜形状)などで、多焦点レンズを入れてもその性能を活かせない場合があります。

また、眼底疾患や重度の緑内障の場合も効果がない場合があります。多焦点レンズが希望であっても、事前に検査(収差を計測したり眼底を精査したり)することで、多焦点を入れることができるかを主治医とじっくりと相談するべきです。

プロフィール

伊藤 勇

「保谷伊藤眼科」院長。大学病院で最先端の眼科医療に携わった後、同院を開業。白内障等の日帰り手術のほか、網膜硝子体疾患手術、緑内障手術、眼科一般診療などを幅広く行っている。公式ホームページ:http://www.itoganka.com/

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