武蔵野美術大学と地域活性化センターが連携協定  まちづくりにおける美術の役割など、オンラインイベントも

小平市にキャンパスを置く武蔵野美術大学が、このほど、地方創成などに取り組む一般財団法人地域活性化センターと連携協力していくこととなりました。

教育や研究、ひとづくりなどで連携し、地域振興などに役立てていく狙いで、同大学市ヶ谷キャンパスに2019年に設立された「ソーシャルクリエイティブ研究所」内に、「地域価値デザインラボ」を発足させるとのことです。

なお、協定式の行われる8月3日には、記念イベント「地域の未来と美術の力」が開かれ、オンラインでも公開される予定です。

発足する「地域価値デザインラボ」のイメージ

実績をベースに「地域価値デザインラボ」発足

武蔵野美術大学には、美術・デザインの観点からの地域課題、社会課題の解決などが期待されるもので、約35年の歴史を持つ同センターが美術大学と連携協定を結ぶのは初とのことです。

同大学はこれまでも地域課題に対して美術・デザイン面からの協力を各地で実践してきており、特に、キャンパスのある小平市では、市のマスコットキャラクター「ぶるべー」のデザインを同大学の学生が行うなど、さまざまに市と関わってきています。2018年には市と包括連携協定を結んでいます。

同大学ではこうした実績を社会でより生かしていく考えで、新たに発足する「地域価値デザインラボ」では、大学内に留まらず、自治体や企業、教育機関などが参画できるコミュニティをつくっていく予定でいます。

例えば、地方自治体職員向けのデザインプログラムの開催や、企業との連携による地域イノベーションの創出などです。

武蔵野美術大学が小平市に地域課題解決の提案をしたプロジェクトの一場面

学長ら登壇で「地域の未来と美術の力」

8月3日にオンライン配信もされる記念イベント「地域の未来と美術の力」では、これらの今後の展望や、地域創成に関して美術が持つ役割・可能性などについて、多彩に語られる見込みです。

登壇者は、武蔵野美術大学の長澤忠徳学長、地域活性化センターの椎川忍理事長らで、モデレーターを武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所の井口博美所長が務めます。

武蔵野美術大学の長澤忠徳学長

地域活性化センターの椎川忍理事長

配信はこちら(https://rcsc.musabi.ac.jp/)。午後3時からの予定です。


2017/11/1

小平発! 「旅するムサビ」にグッドデザイン賞 「美術で社会を変える」で10年今日から展示会  3日はワークショップ発表会も

小平市にキャンパスを置く武蔵野美術大学が2008年から取り組んでいる美術教育「旅するムサビプロジェクト」(以下、旅ムサ)が、このほどグッドデザイン賞に選ばれました。 学生が小中学校などに出向き、美術教育をするという活動で、とりわけ「黒板ジャック」でよく知られます。今週、その発表展示などが多彩に行われます。 (※編集部注 イベントは終了していますが、地域情報として掲載を継続しています) 「黒板ジャック」を鑑賞する子どもたち(写真:武蔵野美術大学提供)   小中学生らと美術鑑賞やワークショップ 旅ム ...

ReadMore

2018/10/23

探検家・関野吉晴さん「世界を旅して、足もとの大切さに気づいた」

11月10日(日)までの予定で、武蔵野美術大学(小平市)キャンパス内にある「武蔵野大学美術館」で、企画展「関野吉晴ワンダースペース」が開かれています。 (※編集部注 イベントは終了していますが、地域情報として掲載を継続しています) 関野吉晴さんは、人類拡散の旅路「グレートジャーニー」を逆ルートでたどった探検で著名な探検家で医師。同大学で文化人類学を教える教授でもあります。 この企画展は、探検家・関野さんの約50年の行動を5つのテーマに分けて紹介するというもの。企画展に合わせ、展示の狙いや、進行中の活動など ...

ReadMore

2018/12/11

武蔵野美術大学学生がクリスマスの制作 府中の森芸術劇場にディスプレイ

「府中の森芸術劇場」の中央吹き抜けロビー空間に武蔵野美術大学芸術文化学科の学生によるクリスマスディスプレイが展示され、来場者の目を楽しませています。   社会貢献を目的にした同学科の授業「アーツプロジェクト」によるもので、この展示は10年以上継続しています。 今回は1年生8人、2年生・3年生は1人ずつが参加しました。 「劇場来場者の高揚感につなげる」ことを意識したデザインは、LEDイルミネーションを埋め込んだ、29人の真っ赤(クリスマスカラー)な演奏者たちの姿がかたどられています。展示は25日ま ...

ReadMore

2018/9/5

夏休み中にひそかに制作 向台小のトイレドアにムサビ生が絵付け

児童のいない夏休みを利用し、西東京市向台小学校で、人知れず善意の制作が行われました。 手弁当で作業に当たったのは、武蔵野美術大学生5人と女子美術大学生1人。制作したのは、同校の各階のトイレの扉です。 老朽化していた扉を一人1枚ずつ担当し、個性ある6作品を仕上げました。   「公共の場」に絵を描けるなんて 暑い盛りの制作で、大型扇風機をフル回転させるなど現場は苦労の連続。ペンキで描きましたが、「乾きやすくて、油絵や水彩とは勝手が違った」の声も聞かれました。 それでも学生たちにとっては、自分の作品を ...

ReadMore

編集部おすすめ

1

二十四節気の清明(4日)、穀雨(19日)とつづく4月は、日の入り時刻も6時台となって、いよいよ陽の気の伸長が実感されるころです。 今月は十二支でいえば辰の月。辰年の辰月で、辰がふたつ重なっています。暦 ...

2

デジタル地域通貨 東村山市内の登録店で電子決済できるデジタル地域通貨「東村山アインPay」が昨年12月25日に始まり、3週間でダウンロード数が1万2000件を超えるなど、予想を上回る好スタートを見せて ...

Copyright© タウン通信 , 2024 All Rights Reserved.