食品を無料で手渡し! 田無駅前わいわいフードパントリー

食品を無料で手渡すフードパントリーが、西武新宿線「田無駅」の南口前で実施されています。

公民館講座をきっかけに発足した市民団体「西東京わいわいネット」によって行われている「わいわいフードパントリー」は、毎週土曜日午後3時から4時までと、毎週水曜日午後7時から8時まで開かれています。

活動が始まったのは、10月3日から。ちょうど丸2カ月となる12月5日(土)の回にお邪魔してみました。

(当日の様子を動画にまとめています。代表からのコメントも収録しています)

動画(1分16秒)


 

オープン直前にリンゴの差し入れも

会場となっているのは元八百屋の店舗です。

半開きのシャッターをくぐって中に入ると、3人のスタッフが、この日配る食品を並べていました。

長机1台強ほどのカウンターに並んだのは、米、パスタ(乾麺)、ジャガイモ、タマネギ、カップラーメン、子ども向けのお菓子といった食品。「お正月前なので」と、お餅の用意もされていました。

公平に分配できるように、例えば「米は1袋まで」「ジャガイモ・タマネギは合わせて5個まで」などと、食品ごとにルールが決められ、紙で張り出されています。

そうしたセッティングに追われている間にも、ボランティアスタッフが次々と集まってきました。中には大学生、さらに中学生の姿も。

「大学生など若い人たちがいると子連れで来た人たちの気持ちも和む」(スタッフの保谷史子さん談)とのことで、確かに、彼らが加わることで場が明るくなったように感じられました。

さらに、オープンまであと10分というタイミングで、ダンボール箱を抱えた男性の姿も。

「電話した者ですが、田舎からリンゴが送られてきたので……」

と声を掛ける男性。

寄付のために初めて訪ねてきたとのことで、すぐさま、ダンボールいっぱいのリンゴが食品の列に並びました。

 

笑い声が溢れるシーンも

午後3時ぴったりにシャッターをオープン。

開店同時に入ってきたのは男性と子どもの1組だけで、小雨まじりの日だったためか「今日は少ないですね。ふだんはオープン前に列ができていることが多いです」(スタッフ)とのことでした。

ちなみに、利用に予約は不要です。ふらりと寄って、食品を無料で受け取れます(初回の利用時のみ、店頭での登録手続きが必要)。

この日は、その後も来場者はポツポツという感じでした。そのせいか、店内ではゆったりした雰囲気の中で、食品を選ぶ人たちの姿が見られました。

その中には、顔なじみになっている親子も数組。子どもたちはボランティアスタッフと打ち解けており、

「これは大人だけなの!? ずるいよ!」
「こっちのお菓子は子どもだけだよ」
「やったー!」

といったやり取りが見られ、笑いが溢れるシーンもありました。

田無駅南口目の前にある「わいわいフードパントリー」(2021年3月末まで実施予定)

 

「遠慮せずに利用してほしい」

この取り組みは、来年(2021年)3月末までの期間限定で行われています。

新型コロナウイルスを受けて設けられた東京都の「子どもの食の確保」助成金を活用して実施されているもので、最初の2カ月でのべ約600人に利用されました。

その利用については、特に条件はありません。初回利用時に登録が必要ですが、その際に収入等が聞かれることはありません。

「西東京わいわいネット」代表の岸田久恵さんはこう話します。

「『困っている人のためのもの』と遠慮する人がいるのですが、全員がコロナの影響を受けています。お子さんのいる家庭はもちろん、バイトがなくなった学生や仕事が減った若者など、ぜひ気軽に来てほしいです」

岸田さんは、「重要なのは本当に困っている人に情報が届くこと。そのためには、多くの人に出入りしてもらうことが大事だと考えています」と話します。

 

子ども食堂も実施

なお、同会では、子ども食堂も実施しています。

こちらは同会のもともとの活動で、2015年から毎月第3土曜日に西東京市田無公民館で開催しています。

緊急事態宣言に伴う公民館の臨時休館により、3月から6月まで活動を休止しましたが、現在はフードパントリーと並行して行っています。

今後については、子ども食堂の活動は継続するものの、フードパントリーのほうは3月で休止する意向とのことです。

「費用負担が大きすぎて、市民の主体的な活動としては継続は無理です。ただ、もし必要性が社会的に認められ、行政などが取り組みを始めるのなら、私たちが培ったノウハウを提供したいと思っています」

と岸田さん。

加えて、「本来は、コロナとは関係なく必要な事業だと思います」と話していました。

 

寄付も募集中

同会では、寄付も呼びかけています。開催日の店頭で物資・現金を受け付けるほか、金銭の場合は、ゆうちょ銀行の口座振り込みも可能です。

ゆうちょ銀行

【店名】〇一八
【店番】018
【口座番号】普 9912780

【名義】西東京わいわいネット

また、ボランティア参加も募集しています。

詳しくは岸田さん 042・467・0498    hisae.kishida@gmail.com

 

【わいわいフードパントリー】
土曜日午後3時〜4時
水曜日午後7時〜8時
田無駅南口・階段目の前
食品の受け取りは無料/初回利用時のみ、店頭での登録が必要/利用に予約は不要

編集部おすすめ

1

購入額の10~50%のクーポンがその場でもらえる―—。 そんなお得な企画「もらえる、使えるお年玉キャンペーン」が、2021年1月18日(月)から、小平市で実施されます。 同市内の参加店舗での購入が対象 ...

2

北多摩エリアの中核病院で、第2種感染症指定医療機関および救命救急センターでもある「公立昭和病院」(小平市)に、病床のひっ迫状況を確認したところ、上西紀夫院長から以下のような連絡をいただきました。 地域 ...

3

清瀬市の小売店・飲食店を応援しようという「清瀬がんばるお店応援キャンペーン」が、2021年1月15日から2月28日までの予定で実施されます(ただし、予算に達した時点で終了)。 清瀬市内で買い物をしたレ ...

4

昨年は百年前の悪夢(かのスペイン風邪のこと)がぶり返したかのような、コロナ禍が吹き荒れた一年でした。そして、その悪夢はいまだ続行中。 ふり返ってみれば、去年は七赤金星が支配する年でしたが、七赤金星には ...

5

なぜ西東京市の感染者数は多く、東村山市の感染者数は少ないのか―—。 北多摩エリアの地域メディア「タウン通信」では、1年を振り返る意味もあり、新型コロナウイルス感染症の地域の実情を改めて検証してみました ...

6

任期満了に伴う西東京市長選挙が2021年2月7日(日)投開票で実施されるのを前に、タウン通信では、立候補を予定している平井竜一さんにインタビューをしました。 平井さんは前逗子市長(神奈川県)です。 大 ...

7

任期満了に伴う西東京市長選挙が2021(令和3)年2月7日(日)に実施されるのに向け、このほど、池澤隆史前副市長が立候補を表明しました。 現職の丸山浩一市長は正式に立候補見送りを発表。後継者として、池 ...

8

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が一都三県に対して出されようとしており、その期間は概ね1カ月と見られています。 仮に1月7日から1カ月間の緊急事態宣言がされた場合、2月7日は日曜日のため、週末の外 ...

9

食品を無料で手渡すフードパントリーが、西武新宿線「田無駅」の南口前で実施されています。 公民館講座をきっかけに発足した市民団体「西東京わいわいネット」によって行われている「わいわいフードパントリー」は ...

10

任期満了に伴う小平市長選挙が2021(令和3)年4月4日の投開票で実施されるのを前に、小平市の小林洋子市議会議員(フォーラム小平)が立候補を表明しました。 小林議員は立憲民主党に所属していましたが(1 ...

11

新型コロナウイルスの感染者が増加し続けるなか、当然ながら、各市の公共施設などでも感染者が出ています。 「タウン通信」にも各市から感染者の情報が送られてきますが、西東京市の小中学校の情報を見ていて、ふと ...

12

新型コロナウイルスにより日常生活にも多大な支障が出た2020年。このウイルスに対して、北多摩エリアの“地域”はどのように対応してきたのでしょうか。 「タウン通信」では、各方面に取材をし、「そのとき」の ...

13

初詣はどこに行く? 地域メディア視点で、北多摩5市(西東京・小平・東村山・東久留米・清瀬)の初詣先をご紹介。他エリアの有名どころには目もくれず、「地元」にこだわって選定しています。もっとあるよーの声も ...

14

皆さん、初詣先はどのように決めていますか? 「毎年行き先は決まっている」という人もいれば、「今年はどこに行こうかな?」と毎年探す方もいて、そのスタンスは人それぞれ。 2021年は新型コロナウイルスの影 ...

Copyright© タウン通信 , 2021 All Rights Reserved.