「日本資本主義の父」とも呼ばれ、2021年にはNHK大河ドラマ「晴天を衝け」が放送されることでも注目を集める渋沢栄一。
約600もの事業に携わった渋沢は、東京ガスの創設者でもあり、ガス事業には35年にわたってかかわりました。
そんな渋沢とガス事業について紹介する企画展「渋沢栄一とガス事業――『公益追求』実践の軌跡」が、「GAS MUSEUM がす資料館」で開かれています。
貴重な写真資料のほか、渋沢邸に設置されていた実際のガス燈頭部などが展示されています。

渋沢栄一氏肖像写真 1883年(明治16)撮影 「龍門雑誌」第522号より (写真は「ガスミュージアム」提供)

飛鳥山渋沢邸のガス街灯頭部 明治時代 (写真は「ガスミュージアム」提供)
企画展は以下の4つのエピソードで構成されています。
渋沢の功績とともに、日本のガス利用の歩みを知る良い機会になりそうです。
なお、赤レンガが目を引く同館は、明治末期に建てられた東京ガスの建築物を移築復元して利用されています。
園庭にあるガス燈は実際に灯されており、明治・大正期の街灯の雰囲気を感じることができます。

東京瓦斯株式会社 銅版画「東京風景」より 1897年(明治30) (写真は「ガスミュージアム」提供)
会期は3月28日(日)まで。午前10時から午後5時までで、月曜休館。
入場無料。
詳しくはガスミュージアムへ。